ブロッコリー、2015年2月期は売上高が7.8%減、営業益31.7%減…グッズ部門は過去最高も、ゲーム部門・CD部門・カードゲーム部門が苦戦

ブロッコリー<2706>は、4月10日、2015年2月期の決算(非連結)を発表、売上高62億5600万円(前々期比7.8%減)、営業利益は14億7000万円(同31.7%減)、経常利益14億8400万円(同31.0%減)、当期純利益は9億400万円(同52.6%減)となった。9日にも業績予想を下方修正を発表しているが、スマートフォンアプリ『うた☆プリアイランド』の配信を一時中断したことと、システムの抜本的な修正を行ったことの影響などが出ている。また、当期純利益は法人税等の増加も影響した。
 

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セグメント別の状況は以下の通り。

①ゲーム部門
『うたの☆プリンスさまっ♪All Star』『うたの☆プリンスさまっ♪Repeat』をはじめとした関連作品のバックオーダーや、2014年4月から6月にかけて、ゲームソフト『神々の悪戯』を原作としたTVアニメ「神々の悪戯」が放映されたことに伴った同ゲームソフトのバックオーダーによる売上貢献などがあった。しかし、6月に配信を開始したスマートフォン向けゲームアプリ『うた☆プリアイランド』が配信一時中断により累計期間内・売上計上が一部不可能となったこと、『うたの☆プリンスさまっ♪All Star After Secret』の2月末出荷分に伴う売上を計上したものの、発売延期に伴って一部出荷分が次期に繰り越されたことなどで、期初計画を下回った。

②CD部門
2014年4月から7月にかけて発売した「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング」新シリーズ4作及び8月に発売した「うたの☆プリンスさまっ♪カルテットアイドルソング」の合わせて計5作全てが、オリコン週間シングルランキングにてTOP10入りし、中でも「うたの☆プリンスさまっ♪カルテットアイドルソング」は、3位にランクインした。さらに、初の男性専属アーティスト蒼井翔太も8月に2ndシングル「TRUE HEARTS」を、12月には3rdシングル「秘密のクチヅケ」を発売したが、トータルでの発売タイトル不足などの要因で期初計画を下回った。

③カードゲーム部門
トレーディングカードゲーム「Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス)」シリーズを2014年4月に第8弾「神祖の胎動」、7月に第9弾「覇者の覚醒」、10月に第10弾「真紅の戦乙女」、1月に第11弾「神子達の戦場」を計画どおり発売したが、他社競合タイトルの影響もあり、期初計画の出荷数を達成するに至らなかった。

④グッズ部門
女性向けコンテンツ「うたの☆プリンスさまっ♪」の関連グッズが、2014年7月から10月にかけて原宿にて期間限定オープンしたコンセプトショップ「SHINING STORE(シャイニングストア)」の貢献もあり、好調に推移した。また、他社男性向けコンテンツの関連グッズもヒット作品に恵まれ、過去最高の売上で推移した。

■2016年2月期業績予想
なお、2016年2月期の業績予想については、レンジ形式での開示としており、売上高が60億~80億円(前期比4.1%減~8.7%増)、営業利益が10億~15億円(同32.0%減~2.0%増)、経常利益が10億~15億円(同32.6%減~1.0%増)、当期純利益が7億~10億円(同22.6%減~0.5%増)の見込み。
 

 
株式会社ブロッコリー
http://www.broccoli.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ブロッコリー
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 鈴木 恵喜
決算期
2月
直近業績
売上高65億6300万円、営業利益2億8300万円、経常利益3億1200万円、最終利益1億6800万円(2022年2月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2706
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