ケイブ、第3四半期は売上高15%減、3億3100万円の営業赤字に…QonQでは赤字幅縮小 期中にネイティブゲームのリリースなく、売上高比率も低下

ケイブ<3760>は、4月14日、2015年5月期の第3四半期累計(6~2月)の単独業績を発表、売上高11億6100万円(前年同期比15.5%減)、営業損益3億3100万円の赤字(前年同期2億4800万円の赤字)、経常損益3億3100万円の赤字(同2億4900万円の赤字)、四半期純損益3億8000万円の赤字(同2億7500万円の赤字)となった。
 

既存ブラウザーゲームのユーザー流出には下げ止まりの傾向が見られるものの、新たな収益源としてのスマートフォンネイティブゲームのリリースがなかったため、売上高の減少が続いた。また、第3四半期期間においては、2014年11月にリリースしたアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」公式ポータルアプリのプロモーションを展開した。なお、スマートフォン向けシューティングゲーム『ゴシックは魔法乙女』の事前登録を2014年1月に開始した(その後、4月1日にiOS版を配信開始、関連記事)。

業績推移を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(12~2月)売上高は3億5700万円(前四半期比7.0%減)と減収となったものの、営業損益は9900万円の赤字(前四半期実績1億2700万円の赤字)、経常損益9900万円の赤字(前四半期実績1億2700万円の赤字)、四半期純損益9900万円の赤字(前四半期実績1億2700万円の赤字)と赤字幅は縮小した。
 

下の図は、同社の第2四半期と第3四半期における売上高構成比率となる。ネイティブゲームの比率は12%から11%に低下しており、ここを強化する同社の方針がまだ具体的な成果を見せてはいない状況だ。第4四半期のリリースとなった『ゴシックは魔法乙女』の今後の貢献をまずは期待したい。
 

なお、2015年5月期の通期見通しは、注力していくスマートフォン向けゲームアプリについては市場の急拡大期にあり、今後のリリースタイトルの収益貢献規模によって、全社業績が大きく左右されることから、現時点で信頼性の高い通期及び半期の業績予想値を算出することが困難であるため非開示としている。今後、合理的な業績見通しの算定が可能になった時点で速やかに開示する方針だ。
株式会社ケイブ
http://www.cave.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ケイブ
設立
1994年6月
代表者
代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
決算期
5月
直近業績
売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3760
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