エイチーム、15年7月期予想の上方修正を発表…営業益は17億円→20億円へ上ブレ　『ユニゾンリーグ』が計画上回る　第3四半期は売上高23％増、営業益61％増

また、同日に2015年7月期通期の連結業績予想の修正を発表し、売上高は従来予想の150億円から155億円、営業利益は同17億円から20億円、経常利益は同17億円から20億円、当期純利益は同10億8000万円から12億円にそれぞれ上方修正している。
 
エンターテインメント事業で、ゆるやかに減少すると見込んでいた既存タイトルが継続して堅調に推移し、効率的な運用で利益率の高いタイトルとして寄与したことや、『ユニゾンリーグ』が4月17日より放映開始したTVCMが奏効し、計画を上回る規模となったことに加え、ライフスタイルサポート事業で、引越し比較・予約サイト「引越し侍」及び車査定・車買取サイト「ナビクル」が順調に利用者数を増やし、計画を上回る推移となったことなどが寄与し、業績の上ブレにつながった。

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①エンターテインメント事業…売上高54億4987万円（前年同期比16.2％増）、セグメント利益13億6281万円（同38.9％増）
スマートフォンアプリは、2015年3月26日に新規ネイティブゲームアプリ『三国大戦スマッシュ！』をリリース。2014年12月にリリースした『ユニゾンリーグ』は2015年4月17日より放映のTVCMが奏効し、４月にはリリース以来最高の月次売上を達成し、エンターテインメント事業のセグメント売上を大きく引き上げた。既存の主要3タイトルである『ダークサマナー（Dark Summoner）』『ダービーインパクト』『レギオンウォー（War of Legions）』は引き続き利益率の高いタイトルとして寄与し、エンターテインメント事業は四半期で過去最高の売上を達成した。グリーとの協業によるソーシャルゲーム「AKB48ステージファイター」については、これまで同様にグリーのタイトルとして「GREE」の中で提供され、グリーから分配される収益を売上として計上している。

2014年1月に設立した、NHN Entertainment Corporation（本社：韓国）との合弁会社である株式会社Ateam NHNEntertainmentについては、市場環境の変化ならびに両社の事業環境の変化を踏まえ、資本提携関係を解消し、合弁会社を解散することとした。なお、同社と資本提携を解消した後も同社ならびにメッセンジャープラットフォーム運営事業者と構築してきた友好な関係は継続する方針だ。

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②ライフスタイルサポート事業…売上高58億1506万円（同31.8％増）、セグメント利益8億7377万円（同48.3％増）
「引越し侍」、「ナビクル」及び自転車通販サイト「cyma-サイマ-」は繁忙期のため、利用者数が増加し、それぞれ過去最高の四半期売上を達成した。キャッシング・カードローン総合検索サイト「ナビナビキャッシング」は、引き続きサイト改善やユーザビリティの向上等、様々な施策に取り組みながら利用者数を増やしている。「すぐ婚navi」を中心としたブライダル事業は、継続してTVCMを放映し、引き続きブランディングの強化に注力した。

■四半期ベースで過去最高の売上高に
業績を四半期推移（QonQ）で見ると、第3四半期期間（2～4月）の売上高は44億700万円（前四半期比20.5％増）、営業利益6億1800万円（同15.7％増）、経常利益6億5100万円（同15.2％増）、四半期純利益4億100万円（同13.3％増）と売上高で過去最高業績を記録、各利益項目もQonQで2ケタ増益を達成した。
 
なお、2015年7月期通期の予想は前述通り上方修正され、売上高が前期比28.8％増、営業利益が同37.7％増、経常利益が同36.0％増、当期純利益は同48.5％増の見込み。なお、これまで未定としていた期末配当については1株当たり7円50銭（1対2株の株式分割を考慮すると前期の10円から15円と5円分の増配）としている。