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本作は、根強い人気を持つRPG『ブレス オブ ファイア』シリーズのナンバリングタイトル。奥深い壮大なストーリーや個性豊かなキャラクター達、自分だけの村づくりなど、様々なコンテンツを詰め込んだ高水準の次世代型RPGとして注目されている。また、先日にはAndroid版先行テストも開催。
「Social Game Info」では、ひと足早く遊んでみた感想やゲームの概要について紹介していこう。果たして待望のシリーズ最新作は、新たに進化した要素に加え、きちんと過去の良さも受け継がれているのだろうか。
※本稿ではAndroidタブレットでプレイ
■約13年ぶりのシリーズ最新作…変わったところと変わらないところ
さて、『ブレス オブ ファイア』と言えば、魅力溢れる獣人キャラクターのほか、「竜」を主軸に据えた壮大でどこか儚い物語・世界観が特徴のカプコンが誇る人気RPGシリーズ。これまでナンバリングタイトルはコンシューマで5作品リリースされており、思えば今作は約13年ぶりのシリーズ最新作となる。
2013年8月に初報が出てからは、幾度かの配信延期を繰り返してきた『ブレス オブ ファイア 6 白竜の守護者たち』だが、今作では装いも新たにスマートフォン/タブレット(iOS /Android)/パソコン向けのオンラインゲームとなって登場。マルチデバイス対応で、データを共有しながらいつでもどこでも遊べるのが特徴だ。
実際に「Social Game Info」では、先行テストでひと足早く本作をプレイ。今回は、物語に沿いながらメインストーリーを進めていったほか、村作りが楽しめる「共同体」や、「竜変身」も備えたバトル模様など、ゲーム概要についても紹介していく。
<プロローグ>
はるか昔、神話の時代。すべての生物を凌駕する強大な力と、神々に比肩する崇高な徳を持つ一族がいた。"竜"と呼ばれるその一族によって、世界は進化を享受し、大いなる繁栄を成した。
ある日を境に、竜の一族は"白き竜"と"黒き竜"に分かれ、激しい戦を始めた。巨大な竜同士の衝突は、天変地異を引き起こし、世界は荒れ果て、多くの生命がその姿を消した。
やがて、一人の勇敢な若者の活躍によって戦は収束した。そして、竜の一族は静かに姿を消した。それから幾星霜……。白き竜と黒き竜の戦が伝説となり、伝説が神話となった今、再び竜をめぐる混沌の時代が始まろうとしていた。
物語は、主人公たちが暮らすドラグニール村の“崩壊”から始まる。主人公は、そんな村で生まれ育った若者で、村の代表者である“ムラオサ”を兄(リュウ)に持つ。プレイヤーは帝国の軍勢に焼き払われた村を再建するため、そして襲撃の際に消息を絶った兄を探すため、仲間たちと共に旅に出ていく。
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▲シリーズを通しての主人公だったリュウは、今作ではプレイヤーの兄として登場。
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▲プロローグを終えるとアバター作成に移る。
基本的にゲームでは、ミッションを経てメインストーリーを進めたり、フェローと呼ばれる仲間のレベルを上げたり、素材を手に入れて装備品を強化したりして進めていくといったサイクルに基づく。ミッションはスタミナを消費してプレイ可能。
ミッション中のバトル画面では、行きたい場所を長押しすることで移動でき、モンスター(敵)をタッチすると攻撃を繰り出す。なお、モンスターは一度タッチするとロックオン状態となり、あとは主人公やフェローが自動的に攻撃していく仕様となる。とはいえ、敵の攻撃範囲は赤い円で表示されるので、なるべくパーティを移動させて回避しながら攻撃を与えていこう。
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また、画面左のパーティメンバーごとに振り分けられたスキルボタンを押すことで、強力なスキルが発動できる。もちろん一度使ったスキルはクールタイムに突入するため、状況を見極めながら発動していこう。
スキル効果で派生した要素として「相乗効果」という要素が存在する。これはフェローのスキル効果によりモンスターが毒や攻撃力ダウンといった状態変化に陥ったとき、他のフェローのスキルボタンが光りだすことがあるのだ。
そのときにスキルを発動すると、普段のスキル効果よりもダメージがアップするため、なるべくなら積極的に狙っていきたい要素。また、主人公のみが使用できるフレンドスキルは、友達の力を借りて敵全体を攻撃できる強力なもので、こちらも数が多いときに繰り出しておきたい。
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▲フレンドスキルは、友達の力を借りて敵全体を攻撃。
属性とモンスターの弱点についてもチェック。それぞれ属性は火→風→地→水→火…という弱点構成になっている。各ミッションには、出現する敵の属性も表示されているため、事前に把握してパーティや装備品を変更するようにしておこう。
そして、シリーズお馴染みのシステム「竜変身」は本作にも健在。モンスターを攻撃すると「Dポイント」を入手でき、一定ゲージが溜まると発動できる。強力な竜変身専用のスキルも使用でき、絶大な力で敵を一掃する場面はなかなかもって痛快。
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ミッション完了後は、経験値や素材、ゼニー(お金)などを入手できるほか、ミッションに設定されている収集目標を入手すると達成報酬も入手可能。また、クリアタイムによって三段階の評価がきまり、それにより報酬も変化。竜結晶(有償通貨)を使用することで、さらに2回まで追加報酬を貰える。
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▲ミッション選択画面では、事前に報酬などが確認できる。
このほかに竜結晶は、スタミナを回復したり、ミッション終了後のお金・経験値の獲得量を増加させるブースターであったり、新しいフェローが手に入る召喚に使用可能。フェローは編成画面で入れ替えることができ、ミッションには最大3人まで連れて行ける。
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また、主人公のこと細かい装備設定が可能なことも魅力。ステータスが上昇する基本的な武器や防具・アクセサリーのほかに、8部位も存在するコスチューム機能を搭載しているなど、アバター作りにも精が出る作りとなっている。そして、物語を進めていくとシリーズ初となる新要素「クラス変更」が利用できる。もともとクラス(職業)という概念が存在しなかった同シリーズだが、今作から成長すると新クラスに変更できるため、新たなやり込み要素として楽しめる。
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▲コスチュームの部位が多彩で、各ユーザーごとに個性が出そうだ。
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▲クラス変更などのやり込み要素にも期待。
■「共同体」「マルチプレイ」…メインを彩るコンテンツ
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前述しているように、プレイヤーは帝国に滅ぼされたドラグニール村を「共同体」として復興させていくのがひとつの任務で、そのためにミッションへ赴いては必要な素材を集めたり、村人からのオーダーに応えたりしていく。なかでも共同体には様々な施設が存在し、装備品やアイテムの製作を依頼されることもしばしば。
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また、村の復興とはいえ、せっかく作るのであれば綺麗に飾っていきたいもの。「共同体」では、雑貨屋などの施設で購入できる装飾物を用いて、村を自分の好みに自由に飾ることが可能。最初はほんのわずかな家具や植物だけだが、ミッションを進めたり、素材を集めたりすることで、多種多様な装飾物を手に入れることができ、箱庭感覚で自分だけの癒し空間を作れるのが魅力だ。
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さて、ミッションを進めていくと、グランツ王国の「城下町」へと続く道が修復される。城下町では、ほかのユーザーたちがたくさん集まっており、ミッションボードから最大4人で協力プレイが楽しめる「マルチミッション」を選択できる。
マルチミッションは、フレンドと一緒に挑戦できるのはもちろん、知らない人ともマッチング可能。ここで手に入るマルチ素材は、装備を製作する際に役立つため、素材を集める際はほかのプレイヤーたちとミッションに勤しむのが効果的だろう。ほかにも「召喚符」やフレンドと一緒にクリアすると手に入る「フレンドポイント」を召喚所で使うと、フェローやコスチュームも手に入るため、通常のミッションの隙間に遊んでみるのがベスト。なお、ひとりでも挑戦はできるが、本来4人で倒すべき強敵が登場するため、なるべく仲間を集めて挑んだほうがいい。
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▲倒れると仲間が助けてくれる「復活」コマンドも存在。
ちなみに、マルチミッション中には「古竜召喚」という特別なシステムが存在。これはマルチミッション中に竜変身をすると、一定の確率で「古代竜文字」が点灯、それが3つ揃えば古竜召喚により、呼び出された竜による強力な一撃を敵にお見舞いすることができる。なお、1回のマルチミッション挑戦中につき、1度だけとなるので使うタイミングは慎重に。
そのほか「城下町」には、冒険に役立つ何かしらのフェローやアイテムを召喚してもらえる召喚所や、商業地区にあるショップ・工房では共同体にはない新しいアイテムが揃っているようだ。
駆け足ではあったが、以上が『ブレス オブ ファイア 6 白竜の守護者たち』のゲーム概要である。プラットフォームは変われど、自然豊かな世界観、悩みを抱えながらもひたむきに生きるキャラクターたち、王道ファンタジーと儚さが入り混じった独特の物語など、きちんと手元の小さな端末の画面からでも『ブレス オブ ファイア』の良さは伝わってきた。
【シリーズの魅力のひとつ、個性豊かなキャラクターたちの存在も見逃せない】
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ただ正直なところ、まだまだ先行テストでは序盤しかプレイできなかったため、やや単調になりがちな懸念点もあった。しかし、それは正式サービス後に実装されるコンテンツや高難度のミッション、シリーズ特有の世界観で、多くのプレイヤーを引き込んでくれるのに違いない。また、現在予定しているパソコン版とのデータ連動にて、遊びの幅やコミュ二ティの拡がりにも期待。
待望の6作目にして新生『ブレス オブ ファイア6 白竜の守護者たち』は年内配信予定。
■『ブレス オブ ファイア 6 白竜の守護者たち』
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会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
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