セガサミーHD、2Q予想を下方修正…遊技機事業の販売スケジュール見直しで売上高2000億→1560億円 タイヨーエレックで希望退職者募集も実施
セガサミーホールディングス<6460>は、9月30日、2016年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の2000億円から1560億円(増減率22.0%減)、営業利益は同140億円から60億円(同57.1%減)、経常利益は同140億円から65億円(同53.6%減)、四半期純利益は同110億円から30億円(同72.7%減)といずれも大幅な下方修正となっている。
修正の要因は、遊技機事業において、一部のパチスロ遊技機・パチンコ遊技機の販売スケジュールを政策的に下期に見直した結果、第2四半期累計期間における販売台数は、「パチスロ北斗の拳 強敵」や「パチスロ ベヨネッタ」などを販売したパチスロ遊技機が約7万台(前回予想16万5000台)、「ぱちんこCR神獣王2」や「ぱちんこCRあしたのジョー」などを販売したパチンコ遊技機が約7万9000台(前回予想11万台)となる見込みとなったため。
エンタテインメントコンテンツ事業は、主にパッケージゲーム分野が、当初見込んでいた研究開発費及び広告宣伝費等が下期計上となったことから営業費用は期初計画を下回る見込みとなったが、遊技機事業における販売スケジュール見直しの影響を補うには至らなかった。
また、同社は主にエンタテインメントコンテンツ事業を中心に収益性の抜本的改善に取り組んできたが、さらなる収益性の改善を実現すべく、遊技機事業において、タイヨーエレックにおける希望退職者の募集を含む構造改革の実施を決定した。本施策に伴う退職者は約200名を予定しており、第2四半期において、早期割増退職金を中心とした特別損失が約18億円発生する見込みとなった。一方で、人件費の削減及び生産体制・開発体制の効率化を進めることから、来期以降は年間約20億円の固定費削減を見込んでいる。
なお、2016年3月期通期の見通しについては、現時点では修正を実施しておらず、今後の遊技機事業のタイトル投入や、エンタテインメントコンテンツ事業の推移を見極めつつ、見通しが明らかになり次第速やかに公表するとしている。
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460