イーブックイニシアティブ、3Qは売上高35%増と増収ながら8200万円の営業赤字を計上 積極投資や、のれん償却などが響くもQonQでは赤字幅縮小
イーブックイニシアティブジャパン<3658>は、12月8日、2016年1月期の第3四半期累計(2~10月)の連結業績を発表、売上高50億2900万円(前年同期比35.2%増)、営業損益8200万円の赤字(前年同期3億2000万円の黒字)、経常損益8000万円の赤字(同3億300万円の黒字)、四半期純損益8800万の赤字(同2億300万円の黒字)となった。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①電子書籍事業…第3四半期期間(8~10月)売上高20億8400万円(前年同期比1.2%増、前四半期比11.1%減)
電子書籍配信は、特に若年層向け女性マンガの取扱冊数の増加が堅調に進捗し、2015年10月末時点のラインアップは41万4040冊(内訳:男性マンガ7万120冊、女性マンガ7万4410冊、総合図書24万7500冊、その他2万2010冊)となった。
第3四半期連結累計期間は、続刊購入や継続的に刊行される雑誌などを簡単に確実に購入できるよう、あらかじめ申し込みをしておいた書籍を、発売日に自動的に本棚に追加する新サービス「新刊オート便」を開始した。また、電子書籍を身近に体験してもらうために、ペットや子供の写真を簡単に電子書籍化できる電子フォトブック作成サービス「ほんつく」を開始した。
そのほか、新規会員の獲得に向け、販売提携先や各種イベントを通じたebook図書券の頒布を継続して実施した。
電子書籍提供は、提供冊数の増加、販路の拡大に加え、パートナー企業におけるサイト上でのキャンペーンを実施した。
②クロスメディア事業…第3四半期期間(8~10月)売上高7億8500万円(前年同期実績6900万円、前四半期比5.1倍)
スマートフォンアプリを中心とした知育コンテンツをモバイル端末向けに配信するコンテンツ売上、人気マンガコンテンツのキャラクターを用いたタイアップ・プロモーション、中国向けのプロモーション事業のほか、第3四半期連結累計期間よりインターネット通販により書籍販売を展開するブークスの売上が計上された。
業績推移を四半期推移(QonQ)で見ると、売上高は前四半期比29.1%増と大幅な増収を達成。一方で、経常損益は足下の積極投資、のれん償却などにより400万円の赤字を計上するも、前四半期比では赤字幅が縮小した。
なお、2016年1月期通期の連結業績予想については、9月に発表した修正予想から変更なく、売上高70億~75億円(前期比36.5%増~46.2%増)、営業損益は2億円の赤字~ゼロ、経常損益2億円の赤字~ゼロ、当期純損益1億2800万円の赤字~ゼロと幅を持たせたレンジ予想を継続している。
会社情報
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- イーブックイニシアティブジャパン