【ハッカドール×SGIコラボVol.9】ハッカドール1号を演じた高木美佑さんが激動のアニメ放送を振り返る 単独イベントへの意気込みも語る
オタク向けスマホニュースアプリ『ハッカドール』が昨年8月のリリース以来、快進撃を続けている。ユーザ数を順調に増やすとともに、2015年10月にはなんと1.5億PVを記録。さらにアプリに登場するハッカドールたちが活躍するアニメ『ハッカドール THE あにめ~しょん』が10月より絶賛放送中で、まもなく最終回を迎える。
9回目、そして最終回直前となる今回は、ハッカドール1号を演じる高木美佑さんにインタビューを行い、アニメを振り返ってもらいつつ、年明けのイベントへの意気込みを語ってもらった。今回もディー・エヌ・エーの岡村直哉氏と、エイベックス・ピクチャーズの寺田浩史氏にもご参加いただいた。
■演じていくうちにキャラへの理解が深まっていった
―――:ハッカドール1号を演じての感想をお聞かせください
高木さん:ハッカドール1号はアプリの頃は可愛くてちょっとポンコツくらいに思っていましたが、アニメが始まってかなりおバカなポンコツキャラになって、三枚目的なキャラと思うようになりました。でも7話の「KUROBAKO」を見ていると、やっぱりすごくまっすぐで一生懸命な子だというのが大きくなってきて、応援したくなるようなキャラクターになっていきたなと思っています。
―――:演じられていて気を付けた部分はありますか?
高木さん:私の演じる1号は元気であることが一番大事ですので、朝の収録でも元気を落とさないというようにしていました。
―――:演じるうえでテンションを上げてということですね。
高木さん:はい。朝からコンビニのレジの横のチキンを食べてから毎回仕事に行っていました。
―――:(笑)先ほどのお話のように、キャラの特徴がより深くわかってきたことがあると思いますが、ここの演技に注目してほしいという部分はありますか?
高木さん:ハッカドールは表情の動きが多いので、その感情に合わせて演技をしました。例えば、よくある漫画の「くの字」( > < ←こういう感じ)の目をしていたら、かわいくするだけではなく、ダミ声というか「ずびばせん」みたいな感じになるようにしました。そういった部分を見ていただけたらと思います。ギャグチックな演技もしましたし。
―――:ハッカドールをみて思ったのですが、最初はダメダメだったと思います。少しづつ捗らせてきていると思いますが、ご自身ではいかがですか?
高木さん:はい。最初はすべてが空回りで「どっかーん」という感じでした。ちょっと役に立つようになってきたというか、人間界になじんできたというか(笑) 少しずつ活躍できるようになってますよね。例えば、キララちゃんの回でも、キララちゃんが本当に行きたかったところには連れて行けてないのですが、楽しませようとか、捗らせようと言う気持ちがだんだん良い方向に働くようになったと思いました。
―――:見ていてそう思いますよね。
寺田氏:そう思っていただけて嬉しいです。
―――:捗らせてきてるなと思います。例えば9話を見ても捗らせていますよね。
高木さん:適応能力が上がったのですかね?
岡村氏:実は1号は最初から捗らせようとしているんです。「KUROBAKO」回もそうでした。1号だけはずっと捗らせようとしていて、ニコニコ動画のコメントも見ていると、皆さん、気づいてくれていたみたいですね。
■印象に残っているのは「KUROBAKO」回
―――:なるほど。これまで演じていて印象に残っているストーリーはありますか?
高木さん:どれも印象的すぎたのですが、一番セリフがあったのは「KUROBAKO」回でしたので、特に印象に残っています。演じながら「本当にこんなことをするのかな」と思いながら戸惑っていました。例えば、原稿を取りに行って、水道メーターのところを開けてあったなんて、本当かなと思っていました。あとはどの話にも、ちょいちょい実在するひとが出てきたり(笑) ちょいちょいではないですね、まんまですね。そういうのを見ていて面白かったです。
▲第7話「KUROBAKO」の場面カットより
―――:話が濃いですよね。ハッカドールは。
高木さん:そうですね。本当に濃くて10分とは思えないですよね。アフレコもこだわりが多くて、ゲストキャラで先輩声優さんがいらしたときも難しい演技をお願いされることが多いのに、先輩声優さんが難なく応えている姿を見てすごいなと思いました。もっとこうしたほうが良いという、作品に対する熱意がたくさん伝わる現場でした。演じていて楽しかったですし、オンエアを見るのが毎回楽しみでした。アフレコの時の白黒のコンテでは気づかないこともあるので、オンエアをみて細かいところはこうなっていたんだという発見もあるので面白かったです。
寺田氏:収録の時は白黒の絵でみなさん収録されていますが、できあがりには色も効果もついているので、見て驚かれる方が多いですね。
高木さん:普通は効果がついてなくてもだいたいわかるのですが、ハッカドールの場合、メインの背景にも細かいネタが入っていたりするので発見があるのが面白いですね。
―――:私も先行場面カットのKUROBAKOの回の1号の満面の笑みを見て、これは何だろうかと思っていました。
高木さん:「アニメは家で見るのが一番」ですね(笑)
―――:(笑) 今まで演じられたアニメとハッカドールで現場や演技などこれは違ったというのはありますか?
高木さん:ギャグ性ですかね。ここまでいろいろなネタがつまっていることはありませんでした。現場に行ってからこれがネタなんだとわかることがありました。まだまだ知らない世界はいっぱいあるなと思って、もっといろいろなことを知りたいですね。ハッカドールのアニメにでてくるネタが全部わかるくらいの強者になりたいと思いました。全部わかったらすごく面白いですよね。コアな人も楽しめるし、なんだかよくわからない人も楽しめる部分もすごいと思います。
■キャベツ検定もライブで披露?
―――:なるほど。話が変わりますが、エンディングでMMDになっていました。見てどう思われましたか?
高木さん:すごくかわいいですよね。MMDは無料配信してますから、もっといっぱい作れれば良いのに(笑) もっとみんないっぱい作ってよと思います。私もやったことがないですが、MMD動かしてみたいです。
―――:MMDは難しいのでしょうか?
岡村氏:MMDは自分でやろうとすると難しいのですが、踊りのムービーファイルなどが配布されています。あとは、カメラや光を自分好みにできるみたいです。簡単と言う人もいますし、逆に難しいと言っている人もいますね。ニコ動をみると、みなさんクオリティが高いですが、その気になれば高木さんはできてしまうのではとも思います。
―――:ユニットで楽曲をたくさん歌われていますよね?
高木さん:そうですね。今のところCDがでているもので4曲です。アニメのオープニング「Touch Tap Baby」とエンディング「Happy Days Refrain」と挿入歌の「キャベツ検定」、それとアプリのPVでも流れている「first heart beat」になります。
―――:これからはキャラソンがでますね。ショートアニメなのにこんなにすごいですよね。
高木さん:はい。1月に二人ずつリリースされます。ショートアニメなのにこんなに曲を歌わせていただいてありがたいです。
寺田氏:僕らもびっくりです。
―――:どれもお好きだと思いますが、歌の中で特にこれが好きだというものがありますか?
高木さん:エンディングの「Happy Days Refrain」は好きですね。ハッカドールちゃんの可愛い部分を前面に押し出している曲で、この曲がエンディングに流れることで綺麗にかわいくハッピーに終われることも素敵だなと思います。もちろんオープニング曲も楽しい曲で、ハッカドールらしい、ちょっとポンコツだけど楽しくやってますというところが気に入っています。
―――:「キャベツ検定」も独特ですよね。
高木さん:キャベツ検定は最初に聞いたときはびっくりしました。呪文のような曲で、1回聞いてしまうと呪文のように頭のなかにずっといるんですよ。でもお気に入りです。キャベツ検定を「好きだよ」「面白いですよね」と言ってくださる方もいらっしゃいますし。
▲第2話「アイドルやらせてください!」の場面カットより
―――:キャベツ検定を歌うのは難しくないですか?
高木さん:そうでないんですが、ちょっと笑いそうになりますね。もしキャベツ検定をライブでやったら、お客さんはどんな反応になるんでしょうね。アニメを再現して、お客さんは真顔なのかなと思うとちょっとシュールで、それはそれで良いのかな、1回くらいはやっても良いんじゃないかなと思ったりします(笑)
■2016年の単独イベントは万全の準備で臨むのでお楽しみに
―――:楽曲もすごく聞きやすくて個性的な曲までいろいろとあると思いました。来年、単独イベントを開催されると思いますが、意気込みをお願いします。
高木さん:はい、1月9日にトーク&ライブイベント「ハッカドール THE ふぇすてぃばる」を開催します。ハッカドールの単独イベントははじめてなので、お客さんがどれくらいきてくれるか全然予想がつかないのですが、すごく楽しみです。ライブはばっちり練習しますので、皆さんには存分に「うぉー」って言っていただければ嬉しいなと思っています。2016年の幕開けをハッカドールと一緒にお祝いしたいと思います。9日経ってますけど。お餅を食べすぎた分、発散しましょう!
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岡村氏:ダイエットですね。
高木さん:ハッカドールダイエットです。ダイエットも捗らせましょう。右腕だけ痩せるかもしれないですけど(笑) せっかく振り付けもしっかり入れていますので、これからも色々なところでライブができればと思っています。
―――:フェスのようなものに出るのもいいですよね。
高木さん:そうですね。ハッカドールをどんどん広めていけたらと思います。
―――:しかし、ハッカドールのミュージックビデオを見たのですがかなり凝っていますね。みなさんのダンスもライブの見どころでしょうか?
高木さん:そうですね。ライブですが、ヒールでPVどおりにばっちり歌って踊りますので、「私たちはポンコツじゃない!」という感じで頑張りたいですね。
―――:え、実際のライブもヒールなんですか?
高木さん:そうです。テンポが速いので、3人で生歌であのダンスだと、結構大変ですね。体力つけないとやっていけないのですが頑張ります!
▲「Touch Tap Baby」のミュージックビデオより
―――:お正月もトレーニングですね。
高木さん:そうですね。お正月は食べすぎに注意しないとちょっと動けなくなっちゃうので、お正月も頑張ります!
■ダンスを覚える時間や味付けができるようになり成長を実感
―――:村上さんにインタビューしたときも、みなさん、1日あれば振りを覚えちゃいますとお話されていましたが、すぐに覚えられたんですか?
高木さん:そうですね。3時間くらいでぎゅっとつめこんで、そこから各自、自分の中に落とし込んでいく感じですね。
岡村氏:エンディングはいかがでしたか?
高木さん:エンディングは今年の夏ぐらいに入れて、それも3時間くらいだったのですが、もう一回思い出してPVを撮ったりしました。結構短かったですね。
―――:すごいですね。1日ではなくて、3時間で覚えたのですか。覚えるコツのようなものはあるんですか。
高木さん:そこに関しては数をこなすしかないかと思います。だんだん覚えるのが速くなるのが実感できるので、そういった意味では楽しめています。
―――:なるほど。ダンスの技術などもデビュー当時とは違うという実感はありますか?
高木さん:全然違いますね。最近では、お客さんの反応などをみて、こうしたらもっと楽しいのかなとトライすることがあるので、成長しているんじゃないかなとは思っています、たぶん。プラスしてキャラクターらしさも出していきたいので、ダンスなど元気よくやるようには心がけています。キャラクターとリンクさせて、お客さんとしても本当にハッカドール1号が踊っているみたいだった、と思われたほうが嬉しいですよね。
―――:高木さん個人として、これからハッカドールをどのようにしていきたいですか?
高木さん:アニメの収録が終了して寂しいのでまたいつかアニメができたらな、と思います。アニメをつくっている方々は大変なのかもしれないですが、本当に面白すぎて、同じような濃いアニメをやりたいですね。ネタはいくらでもでてきそうではないですか、みなさん!
岡村氏:え~(笑) 今回の13話でかなりのアイディアを投下したんじゃないかと思いますが。
―――:まあ、あれだけの密度でしたからね。最後に読者の方へのメッセージをお願いします。
高木さん:もうすぐ最終回ということですが、ハッカドールらしい感じになっているので、笑っていただけると思います。そして、見ているみなさんも金曜の夜にテレビをつけると、何かよくわからないけど面白いなと思っている方もいらっしゃるはずです。アニメをまたやってほしいとリクエストしていただけると嬉しいです。そんな方もアプリをみて、ハッカドールちゃんとずっと一緒にいていただければと思います。これからもハッカドールとともに生きていきましょう! 「ずっ友」でいてください。
―――:ありがとうございました。(岡村氏・寺田氏をみながら)第2期も期待しています。
【これまで掲載したインタビュー記事】
第1回 ハッカドール1号を演じる声優 高木美佑さんに放送直前に迫ったアニメの見どころを聞く!
第2回 音楽Pの村上貴志氏インタビュー「楽曲の基礎は昨年夏にできていた」「ユニットとしていつかは興行やアルバムも…」
第3回 声優の高木美佑さんがおすすめアプリを紹介 アプリライフをはかどらせちゃうぞ! 今回は『Deemo』です!
第4回 プロデューサー岩朝暁彦氏インタビュー「アニメ『ハッカドール』は妥協せずに作り上げた自信作」
第5回 声優の高木美佑さんがおすすめのアプリを紹介 みんなのアプリライフをはかどらせちゃうぞ! 今回は『セガNET麻雀 MJ』
第6回 エイベックス寺田氏にアニメの宣伝を聞く ゲームとの違いやハッカドールならではの露出とは?
第7回 「アニメ放送のアプリへの波及効果は予想をはるかに上回る」DeNA岡村直哉氏インタビュー
第8回 声優の高木美佑さんがおすすめのアプリを紹介 みんなのアプリライフをはかどらせちゃいますよ! 今回は『白猫プロジェクト』
■『ハッカドール』
(編集部 木村英彦)
(C)DeNA/ハッカドール THE あにめ~しょん 製作委員会
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432
会社情報
- 会社名
- エイベックス・ピクチャーズ株式会社
- 設立
- 2014年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 非公開
- 上場区分
- 未上場