シリコンスタジオ、15年11月期は売上高2%増ながら営業益68%減…開発推進・支援事業、コンテンツ事業ともに大幅減益 QonQでは大幅な増益を達成

シリコンスタジオ<3907>は、1月14日、2015年11月期の連結決算を発表、売上高82億3100万円(前年同期比2.2%増)、営業利益2億6600万円(同68.3%減)、経常利益2億5200万円(同69.6%減)、当期純利益1億4600万円(同71.1%減)となった。
 

各セグメント別の状況は以下の通り。

①開発推進・支援事業…売上高34億5548万円(前々期比5.0%減)、セグメント利益9億1689万円(同19.9%減)
ゲーム開発者向けミドルウェア「OROCHI3」などの商品が新規販売で36件、ミドルウェア保守サポートの継続が205件となり、また、顧客からの複数年にわたる開発依頼案件の継続、及びソフトウエアのライセンス供与によるロイヤリティ収入の継続もあり、新規のミドルウェア販売件数及び保守サポート継続件数は順調に推移した。

一方で、他社販売のスマートフォン向けゲームの開発受託案件において、先方都合にて開発案件の推進そのものが見直しとなったことを受けて、当該案件の失注並びに当該ゲームの運営に係る収入の逸失が確定した。また、当期に見込んでいたミドルウェアライセンスの新規販売案件の一部が先方都合により、納期が来期に遅延することとなった。

さらに、連結子会社イグニス・イメージワークスにおいて、遊技機器業界の射幸性を抑制することを目的とした規制強化により、クライアント企業において既存遊戯機器の法的規制への対応業務を先行することとなったため、新規開発案件に遅延が生じた。

②コンテンツ事業…売上高38億5875万円(同4.8%増)、セグメント利益4億4809万円(同25.6%減)
『逆襲のファンタジカ』は、ダウンロード数が約33万増加し全世界で798万に達した。『刻のイシュタリア』は、ダウンロード数が約188万増加し全世界で243万に達した。『戦国武将姫-MURAMASA-』は、ダウンロード数が約18万増加し77万に達した。

なお、2015年6月16日にリリースした新作『グランスフィア』については、ダウンロード数が全世界で131万に達し、同年10月27日にリリースした新作「戦国姫譚MURAMASA-雅-」については、ダウンロード数が291万に達した。

既存タイトルについては、英語圏以外への展開の推進、リリース後の改修によるアクティブユーザー数の増加、さらにはユーザー獲得のための広告宣伝費の追加投入が功を奏し、足元の収益は堅調に推移したものの、新規リリースタイトルの一部が予想を大幅に下回り、また配信時期の遅延が発生した。

③人材事業…売上高9億4347万円(同22.6%増)、セグメント利益2億9694万円(同17.4%増)
派遣先企業で稼動中の一般派遣労働者数は延べ1,861名、有料職業紹介の成約実績数は70名となった。

■QonQでは5.7%の増収、各利益項目とも大幅な増益を達成
業績を四半期ごとの推移(QonQ)で見てみると、売上高は22億6600万円(前四半期比5.7%増)、営業利益は2億2700万円(同3.3倍)、経常利益は2億2400万円(同3.6倍)、四半期純利益1億3300万円(同3.9倍)と利益率が大幅に改善した。

なお、2016年11月期通期の予想については、売上高93億6900万円(前期比13.8%増)、営業利益3億円(同12.7%増)、経常利益2億6400万円(同4.5%増)、当期純利益1億4900万円(同2.1%増)を見込んでいる。なお、コンテンツ事業については、新規コンテンツのリリースは第4四半期を想定した予算となっている。
 

 
シリコンスタジオ株式会社
http://www.siliconstudio.co.jp

会社情報

会社名
シリコンスタジオ株式会社
設立
2000年1月
代表者
代表取締役社長 梶谷 眞一郎
決算期
11月
直近業績
売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3907
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