【決算カレンダー】10~12月期決算発表の前半戦で注目のゲーム関連企業は!? 位置ゲーで業績拡大中のモバファク サイバーとコロプラは今期を占う1Q発表
2015年10~12月期決算の発表が今週から徐々に本格化してくる。決算発表のスケジュールを確認したところ、ピークは今月発表分の前半は来週29日、来月発表分の後半は2月5日という感じになっている。
ただ、これをゲーム関連ということで絞ってみると、今月発表する前半組はやや少数派で、来月発表する後半組の比重が多く、さらにピークの翌週の10日、12日あたりに発表する企業も多い。ちなみに今回は12月期決算の企業が本決算となるが、前半戦で発表するのはモバイルファクトリー<3912>、後半戦で発表するのはガンホー<3765>、KLab<3656>、ネクソン<3659>、モブキャスト<3664>、マイネット<3928>、enish<3667>、Aiming<3911>、アエリア<3758>、カヤック<3904>と後半組が圧倒的多数派となっている。
さて、それでは今回はまずは前半組の中から注目の企業をピックアップしてみたい。下の表は、この前半戦の主なゲーム関連銘柄の決算発表スケジュールをまとめたものとなるが、まずは早くもこの12月期が本決算となるモバイルファクトリーが22日に発表を予定している。
さらに1月最終週となる来週になると、27日にコロプラ<3668>、28日にボルテージ<3639>とサイバーエージェント<4751>、カプコン<9697>、29日にコーエーテクモHD<3635>とマーベラス<7844>、コナミHD<9766>といったあたりが発表するのが注目されるところだろうか。
なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
2016年9月期のスタートとなる第1四半期決算の発表を予定しており、まずは今期がどのようなスタートとなったのか注目される。なお、2015年9月期決算発表時に開示した今期の予想は、売上高が前期比17.9%、営業利益が同14.5%減の見込みとなっている。ただし、これは前期に投資育成事業の利益計上があった影響で、利益はほぼ横ばいの見通しというのが実態だ。なお、足元のゲーム事業の状況は、バンダイナムコエンターテインメントが配信する『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』は引き続き好調を維持しているものの、『ガールフレンド(♪)』はリリース直後に長期のメンテナンスを要するなど、ややスタートにつまずく形となった。そのため、当初予算と比較して、どの程度の進捗となっているのか、まずはしっかりと確認したい。
10月の第3四半期(1~9月)決算発表時に2015年12月期通期業績予想の上方修正を発表するなど、位置情報ゲーム『ステーションメモリーズ!』(『駅メモ!』)の好調を背景に業績は拡大局面を迎えている。しかも、利益面については、積極的なプロモーションで費用を投下しつつの予想上ブレであり、今回の決算発表で明らかになるであろう2016年12月期の業績展望もそのプロモーション効果などから明るい内容となることが予想される。なお、当初2015年12月期第4四半期にリリース予定としていた新作が、2016年春リリースに延期となったことは、今回発表される2015年12月期決算においては、売上面でマイナス、利益面でプロモ費用減少でプラス効果をもたらす可能がある。また、その新作タイトルの情報が明らかになるかどうかも注目される。
2015年9月期の第4四半期(7~9月)は、QonQで売上高が16.7%増、営業利益が18.7%増と2ケタの伸びを達成するなど好調だった。これは『白猫プロジェクト』のDAU(日次アクティブユーザー数)が春先と比べて2倍超に拡大したことがその最大の要因だった。ただ、この期にリリースした新作3本の寄与度が伸びてきておらず、『白猫』に続く柱となるタイトルが成長してくるかどうかが次のポイントとなってきそうだ。その意味で、2016年9月期は6本と新作のリリースラッシュが予定されており、その情報が今回の決算説明会において出てくるかどうかは気になるところ。今期のスタートの状況とともに新作の進捗状況をしっかりと見極めたい。
※表は東証発表の資料ベース
ただ、これをゲーム関連ということで絞ってみると、今月発表する前半組はやや少数派で、来月発表する後半組の比重が多く、さらにピークの翌週の10日、12日あたりに発表する企業も多い。ちなみに今回は12月期決算の企業が本決算となるが、前半戦で発表するのはモバイルファクトリー<3912>、後半戦で発表するのはガンホー<3765>、KLab<3656>、ネクソン<3659>、モブキャスト<3664>、マイネット<3928>、enish<3667>、Aiming<3911>、アエリア<3758>、カヤック<3904>と後半組が圧倒的多数派となっている。
さて、それでは今回はまずは前半組の中から注目の企業をピックアップしてみたい。下の表は、この前半戦の主なゲーム関連銘柄の決算発表スケジュールをまとめたものとなるが、まずは早くもこの12月期が本決算となるモバイルファクトリーが22日に発表を予定している。
さらに1月最終週となる来週になると、27日にコロプラ<3668>、28日にボルテージ<3639>とサイバーエージェント<4751>、カプコン<9697>、29日にコーエーテクモHD<3635>とマーベラス<7844>、コナミHD<9766>といったあたりが発表するのが注目されるところだろうか。
なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
【注目企業①】サイバーエージェント<4751>
2016年9月期のスタートとなる第1四半期決算の発表を予定しており、まずは今期がどのようなスタートとなったのか注目される。なお、2015年9月期決算発表時に開示した今期の予想は、売上高が前期比17.9%、営業利益が同14.5%減の見込みとなっている。ただし、これは前期に投資育成事業の利益計上があった影響で、利益はほぼ横ばいの見通しというのが実態だ。なお、足元のゲーム事業の状況は、バンダイナムコエンターテインメントが配信する『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』は引き続き好調を維持しているものの、『ガールフレンド(♪)』はリリース直後に長期のメンテナンスを要するなど、ややスタートにつまずく形となった。そのため、当初予算と比較して、どの程度の進捗となっているのか、まずはしっかりと確認したい。
【注目企業②】モバイルファクトリー<3912>
10月の第3四半期(1~9月)決算発表時に2015年12月期通期業績予想の上方修正を発表するなど、位置情報ゲーム『ステーションメモリーズ!』(『駅メモ!』)の好調を背景に業績は拡大局面を迎えている。しかも、利益面については、積極的なプロモーションで費用を投下しつつの予想上ブレであり、今回の決算発表で明らかになるであろう2016年12月期の業績展望もそのプロモーション効果などから明るい内容となることが予想される。なお、当初2015年12月期第4四半期にリリース予定としていた新作が、2016年春リリースに延期となったことは、今回発表される2015年12月期決算においては、売上面でマイナス、利益面でプロモ費用減少でプラス効果をもたらす可能がある。また、その新作タイトルの情報が明らかになるかどうかも注目される。
【注目企業③】コロプラ<3668>
2015年9月期の第4四半期(7~9月)は、QonQで売上高が16.7%増、営業利益が18.7%増と2ケタの伸びを達成するなど好調だった。これは『白猫プロジェクト』のDAU(日次アクティブユーザー数)が春先と比べて2倍超に拡大したことがその最大の要因だった。ただ、この期にリリースした新作3本の寄与度が伸びてきておらず、『白猫』に続く柱となるタイトルが成長してくるかどうかが次のポイントとなってきそうだ。その意味で、2016年9月期は6本と新作のリリースラッシュが予定されており、その情報が今回の決算説明会において出てくるかどうかは気になるところ。今期のスタートの状況とともに新作の進捗状況をしっかりと見極めたい。
(編集部:柴田正之)
発表予定日 | コード | 会社名 | 決算期末 | 種別 |
1月21日 | 2351 | ASJ | 3月 | 3Q |
1月22日 | 2656 | ベクター | 3月 | 3Q |
1月22日 | 3912 | モバイルファクトリー | 12月 | 本決算 |
1月26日 | 3828 | ニフティ | 3月 | 3Q |
1月27日 | 3668 | コロプラ | 9月 | 1Q |
1月27日 | 3688 | VOYAGE GROUP | 9月 | 1Q |
1月28日 | 3639 | ボルテージ | 6月 | 2Q |
1月28日 | 3793 | ドリコム | 3月 | 3Q |
1月28日 | 4348 | インフォコム | 3月 | 3Q |
1月28日 | 4751 | サイバーエージェント | 9月 | 1Q |
1月28日 | 9697 | カプコン | 3月 | 3Q |
1月29日 | 2389 | オプトHD | 12月 | 本決算 |
1月29日 | 2767 | フィールズ | 3月 | 3Q |
1月29日 | 3635 | コーエーテクモHD | 3月 | 3Q |
1月29日 | 4644 | イマジニア | 3月 | 3Q |
1月29日 | 4816 | 東映アニメーション | 3月 | 3Q |
1月29日 | 6758 | ソニー | 3月 | 3Q |
1月29日 | 7844 | マーベラス | 3月 | 3Q |
1月29日 | 9437 | NTTドコモ | 3月 | 3Q |
1月29日 | 9438 | エムティーアイ | 9月 | 1Q |
1月29日 | 9478 | SEHD&インキュベーションズ | 3月 | 3Q |
1月29日 | 9766 | コナミHD | 3月 | 3Q |
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社コロプラ
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3668
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912