ネクソン<3659>は、2月10日、2015年12月期の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1902億6300万円(前々期比10.0%増)、営業利益622億9000万円(同36.9%増)、最終利益551億3200万円(同88.1%増)となった。
新規モバイルゲームタイトルの韓国地域における売上収益及び既存PCオンラインゲームタイトルの中国地域における売上収益が想定を上回ったことなどにより、第4四半期連結会計期間の売上収益は予想を上回って着地した。一方、為替レートが韓国ウォン高に進み、主に外貨建ての現金預金及び売掛金に関し為替差損が生じたことなどにより、第4四半期連結会計期間の最終利益は前回予想を下回った。
地域セグメント別の状況は以下の通り。
①日本…売上収益207億7200万円(前々期比30.6%減)、セグメント損益19億2900万円の赤字(前々期12億7500万円の赤字)
PCオンラインゲーム及びモバイルゲームともに減収となった。
②韓国…売上収益1525億7100万円(同16.6%増)、セグメント利益707億900万円(同14.3%増)
FIFAワールドカップの追い風の反動で『FIFA Online 3』の売上収益が減少した一方で、『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)や『サドンアタック』(Sudden Attack)などの既存PCオンラインゲームが前期比で成長したこと、期中にリリースした『HIT』や『ドミネーションズ』などの新たな売上収益が加わったことにより、好調に推移した。
なお、韓国セグメントの売上収益には、子会社であるネクソン・コリア・コーポレーションの傘下にあるネオプル・インクの中国におけるライセンス供与に係るロイヤリティ収益が含まれる。中国における主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』(Dungeon&Fighter)の旧正月及び国慶節の連休向けコンテンツアップデートやアイテム販売がユーザーの好評を博したことなどにより、ロイヤリティ収益が増加した。
③中国…売上収益40億8700万円(同5.3%減)、セグメント利益21億8900万円(同14.5%減)
既存のPCオンラインゲームに係るコンサルティング収入が減少した。
④北米…売上収益111億1100万円(同101.2%増)、セグメント損失40億2400万円の赤字(前々期27億4600万円の赤字)
主に第2四半期に欧米地域でサービスを開始したモバイルゲーム『ドミネーションズ』の寄与により増収となったが、これに伴うマーケティング費用なども増加した。
■2016年12月期の第1四半期業績予想
なお、2016年12月期通期の予想は現時点で合理的な業績予想の算定が困難であるとして非開示。第1四半期の業績予想のみを開示しており、売上収益489億6300万円~525億3200万円(前年同期比5.8%減~1.1%増)、営業利益186億3600万円~222億200万円(同16.1~0.1%減)、最終利益162億8000万円~193億400万円(同12.2%減~4.1%増)を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659