シリコンスタジオ<3907>は、4月8日、2016年11月期の第1四半期(12~2月)の連結決算を発表、売上高17億7500万円(前年同期比3.9%減)、営業損益6400万円の赤字(前年同期8100万円の黒字)、経常損益8400万円の赤字(同7700万円の黒字)、四半期純損益5300万円の赤字(同5000万円の黒字)となった。
開発推進・支援事業は、既存及び新規ミドルウェアの販売件数及び保守サポート継続件数は前年同様に推移したものの、一部のミドルウェアの新規ライセンス販売が失注したほか、先方都合などによる遅延も発生した。一方、コンテンツ事業は、携帯端末向けの既存ゲームタイトルのダウンロード数が増加したものの、主に2015年11月期にリリースしたタイトルのゲーム内コンテンツの消費が早く、収益継続のための施策の効果が限定的となった。人材事業は、人材派遣及び紹介件数が堅調に推移した。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①開発推進・支援事業…売上高6億3700万円(前年同期比12.1%減)、セグメント損益600万円の赤字(前年同期6900万円の黒字)
ゲーム開発者向けミドルウェア「OROCHI4」「Mizuchi」などの商品が新規販売で7件、ミドルウェア保守サポートの継続が52件となった。また、顧客からの複数年に亘る開発依頼案件の継続、及びソフトウエアのライセンス供与によるロイヤリティ収入の継続があったものの、一部のミドルウェアの新規ライセンス販売が失注したほか、先方都合などにより遅延することとなった。
②コンテンツ事業…売上高は8億8800万円(前年同期比3.9%減)、セグメント利益6300万円(同56.5%減)
『逆襲のファンタジカ』はダウンロード数が約7万増加し全世界で805万に達した。『刻のイシュタリア』はダウンロード数が約32万増加し全世界で275万に達した。『戦国武将姫-MURAMASA-』はダウンロード数が約5万増加し83万に達した。『グランスフィア』はダウンロード数が約8万増加し全世界で140万に達した。『戦国姫譚MURAMASA-雅-」はダウンロード数が約63万増加し354万に達した。一方で、主に2015年11月期にリリースしたタイトルのゲーム内コンテンツの消費が早く、収益継続のための施策の効果が限定的となった。
③人材事業…売上高は2億5300万円(同21.3%増)、セグメント利益3800万円(同23.4%増)
派遣先企業で稼動中の一般派遣労働者数は延べ508名、第1四半期連結累計期間における有料職業紹介の成約実績数は18名となった。
■QonQでも21%減収、各利益項目は3四半期ぶりの赤字に
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比21.7%減となっている。各利益項目は赤字計上となっているが、これは3四半期ぶりとなる。
なお、2016年11月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高93億6900万円(前期比13.8%増)、営業利益3億円(同12.7%増)、経常利益2億6400万円(同4.5%増)、当期純利益1億4900万円(同2.1%増)を見込んでいる。
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907