オートデスク、米ラスベガスで開催中の「NAB Show 2016」でVFX、ポストプロダクション、3Dアニメソフトの各最新バージョンを発表


米オートデスク インクは、米国ラスベガスで開催されている「NAB Show 2016」で、ビジュアルエフェクト(VFX)、ポストプロダクション、3Dアニメーション ソフトウェアの各最新バージョン「Autodesk Flame 2017」製品ファミリー、「Autodesk Maya 2016 Extension 2」「Autodesk 3ds Max 2017」を発表した。

これらの新バージョンでは、クリエイティビティを最大限に発揮できるように、スタジオやアーティストの最新のワークフローに対応するさまざまな新機能が搭載されている。

各ソフトウェアの新バージョン紹介イベントを開催
今回の新バージョン発表に合わせて、3ds Maxの新バージョン並びに制作事例を紹介する「The day of 3ds Max」と、「NAB Show 2016」で発表されたFlameの新バージョンを紹介する「Autodesk Post NAB Seminar 2016」を以下の通り開催する。

イベント名:The day of 3ds Max
日時:4月27日(水)13:30 ~ 18:45
内容:
・3ds Max 2017 新バージョンデモンストレーション
・ミンクス株式会社「製品カタログAR化開発事例~2Dデザインから3Dモデリングまでのワークフロー~」
・株式会社セガゲームス「『ファンタシースターオンライン2』開発事例」
内容:恵比寿 ザ・ガーデンルームおよびライブストリーミング中継
詳細: http://area.autodesk.jp/maxday

イベント名:Autodesk Post NAB Seminar 2016
日時:5月26日(木) 15:00 ~ 18:00
内容:
・Flame Unleashed~新しくアクセスしやすくなったAutodesk Flame on Macの紹介
・Autodesk Flame 2017新機能の紹介
内容:秋葉原 UDX Theater(シアター)
詳細:http://area.autodesk.jp/postnab2016

「Max Man & Maya Man」スペシャル ムービー公開
オートデスクは、若い世代に向けて、よりアクセスしやすくなった3DアニメーションソフトウェアであるAutodesk 3ds MaxおよびAutodesk Mayaのスペシャル ムービーを4月19日から公開する。本ムービーは、東京と仙台、ロンドンに拠点を置く、ビジュアルデザインスタジオのワウが両ソフトウェアで制作した。今後、以下に記すオートデスクのCG、映像に関する情報発信サイト「AREA JAPAN」内のスペシャルサイトにおいて、ムービー内に登場する3Dメカキャラクターの「Max man」と「Maya man」の3Dデータをダウンロードできるようにして、プロが使用するソフトウェアを体験することができる。また、3Dプリント用のデータも用意するので、気軽に3Dモデリングにチャレンジできる(データ提供は4月下旬以降を予定)。

▼「Max Man & Maya Man」スペシャルWebサイト
http://area.autodesk.jp/maxman_mayaman/ 

<各ソフトウェアの主な新機能>
Autodesk Flame 2017:Flame のパワーを解放
新しいツール、カラーと VFX とを連携させたワークフロー、そしてユーザーからの要望に基づく数多くの機能強化により、フィニッシングをさらに高度な水準に引き上げる。 

・Camera FX 
Action内で洗練された3Dコンポジットを作成するためのシーンベースのFXツールです。同社ゲームエンジン「Stingray」のアルゴリズムを使用した、高度なインタラクティビティを備えたエフェクトツール。操作のスピードを損なうことなく、アンビエント オクルージョン、リアルな反射、被写界深度などを使用できる。

・カラーと連携したワークフロー
VFX とカラー グレーディングの一体化を高度なレベルで実現した。この新しいワークフローでは、「Autodesk Lustre」のカラー グレーディング情報がFlameのノードベースのコンポジットに直接提供される。また、その連携がライブで維持されるため、コンポジットをLustreに即した形でレンダリングし、確認することができる。このワークフローでコンポジティング、VFX、ルックデベロップメントツールの間をスムーズに行き来し、ハイエンドのプロジェクトを短期間で完成できるように支援する。

・カラーマネジメントの強化
「Flame」「Autodesk FlareTM」および「Autodesk Flame Assist」のカラーマネジメント機能の強化により、ソースの色空間を特定/処理するための手段を高速に標準化できるようになった。

・ユーザーの要望による機能強化
デスクトップ リール、コンフォーム、タイムライン ワークフロー、バッチ、メディアパネル、UIを改善した。

Autodesk Maya 2016 Extension 2:モーション グラフィックスやさまざまな機能の強化
高性能な「Maya 2016」をさらに発展させた「Extension 2」では、3Dモーション グラフィックスのための新機能、新しいレンダリング ワークフロー、そしてキャラクターをこれまでよりも高速かつ簡単に作成・描画できる新しいツールが加わった。

・新しいモーション グラフィックス ツール
プロシージャやノードをベースとした3Dデザイン ワークフローを「Maya」に組み込んだ。強力なモーション グラフィックス ツールを「Maya」のクリエイティブ ツールと組み合わせることにより、先進的なUI、表現力豊かなテキスト、有機的なアニメーションの効果など、洗練された独自の3Dモーション グラフィックスを簡単に作成できるようになった。

・レンダリング マネジメントの機能強化
シーンをレンダリング レイヤーに振り分ける作業がより簡単かつ高速になり、優れたコントロールが可能になる。

・キャラクター作成ワークフロー
高速な作業を支援するリグの新機能ツールとシェイプ オーサリングの機能強化により、キャラクターの作成、リギング、およびアニメーション関連に必要な作業時間の短縮を支援する。この他、次の機能を強化した。ポリモデリングとシンメトリ強化の継続、UV編集、アニメーションのパフォーマンス、リギング、Bifrostワークフローの改善、XGenの改良、コンテンツ ブラウザ、Bifrostのディープアダプティブ流体シミュレーションと高精度の粘性、およびXGenヘアカード。

Autodesk 3ds Max 2017:クリエイティビティと効率性を強化
クリエイティブな作業に多くの時間を割くことができるよう、「Autodesk 3ds Max 2017」には新しいルックスに加え、モデリング、アニメーション、レンダリングに以下の強化を加えている。 

・高解像度ディスプレイをサポートする新しいUI
「3ds Max」を最適な状態で利用できるモニターやノートPCの種類を拡大させ、Windowsディスプレイ スケーリングを正しく適用する。

・Autodesk Raytracer Renderer(ART)
フォトリアルな画像やビデオの作成を可能にする、高速な物理ベースのレンダラーを新規に搭載した。

・3ds Maxアセットライブラリ
アセットを検索し、それをシーンにドラッグ&ドロップするだけでモデル ライブラリを簡単に利用することができる。Autodesk App Store(https://apps.autodesk.com/)から提供する。

・その他の機能強化
高速で作成できるモデリング機能、UVマッピング、オブジェクト ツール、アニメーションの生産性に関する強化、レンダラーから他のレンダラーまたはリアルタイムエンジンに移るためのシーン コンバーター、さらには改良されたPython/.NETツールセットによるパイプラインの緊密な統合を実現している。

「Autodesk Flame Family 2017」「Autodesk 3ds Max 2017」「Autodesk Maya 2016 Extension 2」は、本日(4月19日)から提供を開始する。

▼米オートデスク社 Media & Entertainment 担当上級副社長 クリス・ブラッドショー氏コメント
「クリエイティブ フィニッシングと3Dアニメーション ソリューションで、ユーザー体験をさらに向上させるためにお客様と密接に協力してきた結果、NABで最新のソフトウェア機能強化を発表することができました。クリエイティブ プロフェッショナルは膨大な課題に直面しています。今回の最新機能は、クリエイターがこれらの課題に正面から取り組み、効率性とクリエイティビティを高めることを支援するため設計されています」

 
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