1周年を迎える『あんさんぶるスターズ!』の魅力と成功要因を探る アプリから多面展開で一大コンテンツに成長、Happy Elementsをけん引
Happy Elementsの『あんさんぶるスターズ!』が、4月27日に配信1周年を迎える。(Android版2015年4月27日配信開始)
『あんさんぶるスターズ!』は、女性向けアイドル育成プロデュースゲームで、リリース以降女性を中心に爆発的な人気を博しており、日々のApp StoreおよびGoogle Playの売上ランキングでもTOP30の常連となっている。
また、先日お伝えした通り(関連記事)、Happy Elementsは4月22日付の『官報』に「第6期(2015年12月期)決算公告」を掲載し、当期純利益が18億7400万円だったことが明らかになった。前期は8億9000万円だったことから、110.5%増と大幅な増益を達成しており、『あんさんぶるスターズ!』の成功が大きな要因だと考えられ、同社の成長を支える存在となっている。
本稿では、そんな『あんさんぶるスターズ!』における運営施策やメディアミックス等の取り組みについて振り返る。
『あんさんぶるスターズ!』の魅力の一つとしてあげられるのは、やはり豪華声優陣によるキャラクターボイスであろう。本作では、総勢35名(執筆現在)の豪華声優陣が出演している。
2014年に本作の配信が発表された際、最初に公開されたのは「青春・アイドル・高校生」というキーワード、その次が出演する30名以上の声優のうちの16名であり、メインビジュアルより先にキャラクターボイスの声優が発表されている。
サービスを開始する前から、増田俊樹さん(朔間零役)、羽多野渉さん(乙狩アドニス役)、小野友樹さん(大神晃牙役)、細貝圭さん(羽風薫役)がパーソナリティを担当する、ラジオ番組「あんさんぶるスターズ!~夜闇の魔物に怯える子猫~」を「音泉」で配信しており、事前登録の段階ではアニメ・声優ファンへ向けた訴求を主に行っていた様子だ。
キャラクターデザインに関しても、癖が少なく、可愛らしすぎず、ごつくもなく、より広い層へ受け入れられやすいデザインとなっており、こちらも、初期のアニメ・声優ファンに向けた訴求に一役買っているのではないだろうか。
これらの施策が功をそうし、事前登録では、10日で10万人、最終的には15万人以上の人数が集まっている。
Android版を2015年4月28日、iOS版を同年5月1日にリリースし、すぐさまApp Storeの売り上げランキングTOP50圏内に躍り出ており、さらにその後はTOP30の常連となっている。本作の売り上げを構成しているのは、新しいキャラクターイラストが手に入るガチャと、これもまた新しいキャラクターイラストが手に入るイベントでのLP回復のための「ダイヤ」消費だと考えられる。
本作のガチャ、イベントのサイクルは、毎月2回、それぞれ違ったキャラクターが活躍、登場するイベントが開催され、そのイベントで特攻効果がつくキャラクターが登場するガチャが、イベント開始1日前から開催されるという形だ。
イベントでキャラクターカードを手にいれるには、イベントポイントを稼いでポイントボーナスとしてもらうか、他ユーザーとポイントを競い合ってランキングボーナスとして手にいれるかの2つだ。
欲しいキャラクターカードがポイントボーナスに存在していれば、自分のペースで期間内にポイントを稼げばよいが、ランキングボーナスになると、他のユーザーと争わなければならずそれだけ多くのポイントが必要になるため、ポイントを稼ぐためのLPをどんどん使うために、有料ポイントである「ダイヤ」を”割る”ことになるのだ。
▲イベントでのライブ依頼 これをLPを使いクリアしイベントポイントをゲット
▲イベントポイントに応じて様々なキャラクターカードをはじめとした特典がゲットできる
▲ライブ依頼で効率よくポイントを手にいれるために同時開催しているガチャを回し、特攻カードを手に入れるのも大事
▲ランキングボーナス 順位の境目ではイベント終了間際熾烈な戦いが繰り広げられる
本作は、ライトノベル作家である日日日氏(代表作: 『ささみさん@がんばらない』、『大奥のサクラ』、『狂乱家族日記』など)をはじめとした作家によるシナリオを起用している。実際の内容については、ここでは深く述べないが、キャラクター一人一人の設定や、彼らそれぞれの関係性について、それこそライトノベルのようなストーリー展開がされている。
キャラクターの設定についても、もちろん現実にはありえないファンタジーなものではあるが、本当にそういった人がいるかのような説得力がある設定付けがされている。
これら「ニクい」キャラクター設定と、魅力的なキャラクターイラストが相まって、イベントでの白熱した「ダイヤ」割りが繰り広げられる結果となったのではないだろうか。
次に本作のメディアミックス施策を紹介しよう。『あんスタ!』はアプリがリリースされてから比較的早い段階で様々なメディアミックス展開が発表されている。
2015年の夏には講談社の漫画雑誌ARIAにて『あんさんぶるスターズ!』の漫画連載がスタート、ムービックからは様々なグッズ展開がされ、アニメイトが開催した本作の「アニカフェ」(ゲームキャラクターをモチーフとしたフードやドリンクが提供される)も実施された。
『あんさんぶるスターズ!』は、女性向けアイドル育成プロデュースゲームで、リリース以降女性を中心に爆発的な人気を博しており、日々のApp StoreおよびGoogle Playの売上ランキングでもTOP30の常連となっている。
また、先日お伝えした通り(関連記事)、Happy Elementsは4月22日付の『官報』に「第6期(2015年12月期)決算公告」を掲載し、当期純利益が18億7400万円だったことが明らかになった。前期は8億9000万円だったことから、110.5%増と大幅な増益を達成しており、『あんさんぶるスターズ!』の成功が大きな要因だと考えられ、同社の成長を支える存在となっている。
本稿では、そんな『あんさんぶるスターズ!』における運営施策やメディアミックス等の取り組みについて振り返る。
■事前登録ではアニメ・声優ファンに向けた訴求
『あんさんぶるスターズ!』の魅力の一つとしてあげられるのは、やはり豪華声優陣によるキャラクターボイスであろう。本作では、総勢35名(執筆現在)の豪華声優陣が出演している。
2014年に本作の配信が発表された際、最初に公開されたのは「青春・アイドル・高校生」というキーワード、その次が出演する30名以上の声優のうちの16名であり、メインビジュアルより先にキャラクターボイスの声優が発表されている。
サービスを開始する前から、増田俊樹さん(朔間零役)、羽多野渉さん(乙狩アドニス役)、小野友樹さん(大神晃牙役)、細貝圭さん(羽風薫役)がパーソナリティを担当する、ラジオ番組「あんさんぶるスターズ!~夜闇の魔物に怯える子猫~」を「音泉」で配信しており、事前登録の段階ではアニメ・声優ファンへ向けた訴求を主に行っていた様子だ。
キャラクターデザインに関しても、癖が少なく、可愛らしすぎず、ごつくもなく、より広い層へ受け入れられやすいデザインとなっており、こちらも、初期のアニメ・声優ファンに向けた訴求に一役買っているのではないだろうか。
これらの施策が功をそうし、事前登録では、10日で10万人、最終的には15万人以上の人数が集まっている。
■ゲーム内運営について…ライトノベル作家執筆の「ニクい」キャラクター設定がユーザーの心を掴む
Android版を2015年4月28日、iOS版を同年5月1日にリリースし、すぐさまApp Storeの売り上げランキングTOP50圏内に躍り出ており、さらにその後はTOP30の常連となっている。本作の売り上げを構成しているのは、新しいキャラクターイラストが手に入るガチャと、これもまた新しいキャラクターイラストが手に入るイベントでのLP回復のための「ダイヤ」消費だと考えられる。
本作のガチャ、イベントのサイクルは、毎月2回、それぞれ違ったキャラクターが活躍、登場するイベントが開催され、そのイベントで特攻効果がつくキャラクターが登場するガチャが、イベント開始1日前から開催されるという形だ。
イベントでキャラクターカードを手にいれるには、イベントポイントを稼いでポイントボーナスとしてもらうか、他ユーザーとポイントを競い合ってランキングボーナスとして手にいれるかの2つだ。
欲しいキャラクターカードがポイントボーナスに存在していれば、自分のペースで期間内にポイントを稼げばよいが、ランキングボーナスになると、他のユーザーと争わなければならずそれだけ多くのポイントが必要になるため、ポイントを稼ぐためのLPをどんどん使うために、有料ポイントである「ダイヤ」を”割る”ことになるのだ。
▲イベントでのライブ依頼 これをLPを使いクリアしイベントポイントをゲット
▲イベントポイントに応じて様々なキャラクターカードをはじめとした特典がゲットできる
▲ライブ依頼で効率よくポイントを手にいれるために同時開催しているガチャを回し、特攻カードを手に入れるのも大事
▲ランキングボーナス 順位の境目ではイベント終了間際熾烈な戦いが繰り広げられる
ではなぜ、『あんスタ!』ユーザーはキャラクターカードが欲しいのだろうか? これにも様々な要因があると思うのだが、「キャラクターの魅力」が群を抜いて影響力が高いのではないだろうか。キャラクターイラストが華やかで魅力的、というのもあるが、ここで注目したいのが、本作のキャラクター達のストーリーや設定だ。
本作は、ライトノベル作家である日日日氏(代表作: 『ささみさん@がんばらない』、『大奥のサクラ』、『狂乱家族日記』など)をはじめとした作家によるシナリオを起用している。実際の内容については、ここでは深く述べないが、キャラクター一人一人の設定や、彼らそれぞれの関係性について、それこそライトノベルのようなストーリー展開がされている。
キャラクターの設定についても、もちろん現実にはありえないファンタジーなものではあるが、本当にそういった人がいるかのような説得力がある設定付けがされている。
これら「ニクい」キャラクター設定と、魅力的なキャラクターイラストが相まって、イベントでの白熱した「ダイヤ」割りが繰り広げられる結果となったのではないだろうか。
■アニメ化に舞台化までも…様々なメディアミックス施策
次に本作のメディアミックス施策を紹介しよう。『あんスタ!』はアプリがリリースされてから比較的早い段階で様々なメディアミックス展開が発表されている。
2015年の夏には講談社の漫画雑誌ARIAにて『あんさんぶるスターズ!』の漫画連載がスタート、ムービックからは様々なグッズ展開がされ、アニメイトが開催した本作の「アニカフェ」(ゲームキャラクターをモチーフとしたフードやドリンクが提供される)も実施された。
また、2016年6月からはマーベラス<7844>が『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』として本作を舞台化することが決まっており、今流行の2.5次元の舞台としても注目されている。
さらには、まだ詳細は発表されていないが、アニメ化も予定されている。
©Happy Elements K.K All Rights Reserved.
© 2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会
© 2016 Happy Elements K.K/あんステ製作委員会