Happy Elements待望の新作『ラストピリオド』ファーストインプレッション…ストーリー、デザイン共に丁寧に作られたファンタジーRPGを紹介


Happy Elementsは、5月10日、5月11日に『ラストピリオド - 終わりなき螺旋の物語 -』のGoogle Play版とApp Store版の配信をそれぞれ開始した。先日も報じたとおり(関連記事)、リリース1日も経たないうちからApp Storeの売上ランキングではTOP20にランクインしており、注目度の高さが伺える。

本稿では、そんな『ラストピリオド - 終わりなき螺旋の物語 -』についてのファーストインプレッションおよび、人気の秘密を早速探ってみる。

 

■ストーリー…まるでライトノベルのような軽快な会話と練られた設定で世界観を演出




強い絶望とともに死んだ魂が、異形の魔物「スパイラル」として輪廻する世界。落ちこぼれの主人公「ハル」は、「スパイラル」を討伐する組織「アーク・エンド」にて「ピリオド」の認定試験に挑んでいた。「ピリオド」は、輪廻する魔物「スパイラル」に文字通り終止符、ピリオドを打つべく日々「スパイラル」と戦う職業。38回の不合格の後、教官「エーリカ」に見出されなんとか見習い「ピリオド」として、故郷から一緒に行動を共にする謎の少女「ちょこ」との生活をスタートさせた「ハル」。本作のストーリーは、そんな主人公「ハル」が、同じ「ピリオド」である仲間「リーザ」や「ガジェル」、先輩の「カンパネルラ」、兄貴分である「ジレッド」といったキャラクターに囲まれつつ、「ちょこ」の秘密に起因する運命に本能されながらも、世界の悲しい輪廻に終止符(ピリオド)を打つべく物語が紡がれる。

実際にゲームを始めた当初は、「クエスト」を進めていくことで上記のメインストーリを追っていくことがメインになっていくだろう。

またクエストを進めていくことで、「サブストーリー」というものが追加される。この「サブストーリー」では、メインストーリーに登場するキャラクターたちの、過去といった、サブテキストのようなストーリーが展開される。


▲魅力的なキャラクター達による軽快なやりとりでストーリーが進んでいく。


▲サブストーリーの1つでは「ハル」と「ちょこ」の過去の話が明かされる。

実際のゲーム内でストーリーを進めていくと、まるでアニメやライトノベルを見ている、読んでいるかのような、キャラクター同士の軽快でテンポのよい会話が繰り広げられる。また、ただ楽しく軽快なだけでなく、各キャラクターにしっかりとした設定付けがされており、どんどん続きが気になるような、絶妙なストーリーが展開される。

Happy Elementsのタイトル全てに言えることなのだが、『ラストピリオド - 終わりなき螺旋の物語 -』は、やはりストーリーの魅力が際立っているのが特徴だろう。アニメや小説のように出来事の全てが描写されるわけではないが、各キャラクターが話すセリフや、モノローグの言葉選び等、それこそライトノベルを読んでいるように、若いユーザーにも受け入れやすく、魅力的なものとなっている。

 

■可愛いキャラクターが大暴れ!簡単であるが奥深い戦闘システム


本作のバトルシステムは、「ユニット」と呼ばれるキャラクターをタップで操作するターン制をとっている。



「ユニット」は、最初に手に入る主人公の「ハル」や、ストーリーでもらえる「リーザー」「ガジェル」の他にも、多種多様なキャラクターが登場。これらは「コール」と呼ばれるいわゆるガチャで手に入れることができる。「コール」は、「ノーマルコール」と「レアコール」に分かれており、「ノーマルコール」はコールポイントで、「レアコール」はルナストーンで行える。「レアコール」のほうが、よりレア度が高く強力な「ユニット」が手に入るが、「ノーマルコール」でしか手に入らない「ユニット」も存在する。


▲可愛らしい2Dで表情豊かに動く「ユニット」。タップすることでそれぞれ違った動きをみせてくれる。


▲「ユニット」により、持っている属性やスキル、リーダーにした時に発動する効果などが違う。



これらの「ユニット」のレベルをあげるのは、「クエスト」でまれに獲得することができる各種ネジを使って経験値を増やすことだ。戦闘を繰り返しても「ユニット」のレベルは上がらないので注意。



また、「進化」と呼ばれるもので「ユニット」をさらに強力にすることが可能だ。また、「進化」させるとビジュアルも変化する。「進化」には「ユニット」の持つ属性に対応した素材が必要になる。



実際にこれらの「ユニット」を操作して戦闘を行うわけだが、操作といっても難しいことは全く必要ない。「ユニット」の攻撃順番が回ってきた際に表示されるボタンをタップするだけだ。また、「ユニット」のスキルゲージが溜まることで、それぞれの「ユニット」特有のスキルも使えるようになる。また、敵の攻撃はガードをすることができ、タイミングよくガードのボタンを押すことで、ダメージが軽減される。

簡単な操作方法ではあるが、もちろんそれだけではないのがこの戦闘システムの魅力的なところ。攻撃では、チェーンをつなぐことが可能で、「ユニット」の攻撃と攻撃の間、タイミングよく攻撃ボタンを押すことでつなぐことができる。チェーンをつなぐことで、各攻撃の攻撃力が上がる。


▲チェーンをつなげられる時は攻撃時に敵のところに光の輪のようなものが表示される。この輪が閉じるちょうどいいタイミングで次の攻撃ボタンを押そう。

また、ガードにも大事な役割がある。攻撃をしていくごとに、コンボという数字が溜まっていく。この数字が大きければ大きいほど、敵への攻撃時にクリティカル確率が高くなり、クエスト終了時に入手できるゼルにボーナスが発生する。このコンボカウントだが、敵の攻撃をガードせずに食らってしまうと、リセットされてしまう。ガードに成功できれば、コンボカウントをつなげることが可能なので、できれば全ての攻撃をガードしたいところだ。
 

■その他のシステム


本作にはクエストや戦闘の他にも様々なシステムがある。

まずはどんなオンラインゲームでもおなじみのシステムのギルド。ギルドの設立はランク20からできるようになる。プレイヤー同士のコミュニティで、最大20人まで所属することが可能ギルドのメンバーと会話を楽しんだり、ゲームを進めたりすることができる。ギルドには、ギルド施設というものが存在し、メンバーがゼルを投資することでレベルアップさせることができる。レベルアップすると受けられる恩恵も上がるので、協力して投資をしたい。



また、ギルドに加入せずともプレイヤー同士のコミュニケーションは可能だ。本作にはギルドの他にトピックスに分かれたチャットルームのようなものが多数あり、誰でもここで発言することが可能だ。これらのルームをフォローすることで、ホーム画面に表示させることも可能。さらに、チャットでは文字の他に本作のキャラクタースタンプも使用ができる。

 

■本作の魅力とは?


ここまで『ラストピリオド - 終わりなき螺旋の物語 -』を簡単に紹介してきたが、最後に本作の全体的な雰囲気や感触を少しお伝えしたい。

まず一つに、上記にも紹介した通り本作のストーリーがとても「ライトノベル」的で、アニメやライトノベルに親しんでいる若者の心をつかみやすいのではないだろうか。決して、「子供っぽい」のではなく、エンターテイメント性に富んだシナリオで、ユーザーのゲームへの没入感を強くする。また、メインキャラクターにはCVがついているのだが、こちらの声優には、アニメやゲームファンなら誰でも知っているような声優陣を起用しており、そちらも魅力の一つとして考えられる。



もう一つに、キャラクターイラストや様々なデザイン要素が魅力としてあげられるだろう。これら一つ一つのデザインがとても丁寧な作りとなっている。例えば、大量に存在する「ユニット」について、これらには一つ一つに多種多様な動きがついており、一つとして同じものがない。細かいことなのかもしれないが、デザイン部分でなにか引っかかりを感じてしまうと、没入感が失われ、ゲームへの興味もなくなってしまう。そういった、デザイン的な魅力も、多くのユーザーに好評な要因の一つであろう。

現状、まだリリースから1週間も経っていないが、これから月末に向け様々なゲーム内イベントの開催なども考えられる本作。これからどのような展開が待ち受けていくのか、ゲーム内での施策や、売上ランキングのさらなる向上などにも注目していきたい。



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