タカラトミー、16年3月期は増収・営業増益を達成 為替差損や海外子会社の減損で最終赤字幅は拡大

タカラトミー<7867>は、5月10日、2016年3月期の連結を発表し、売上高1630億円(前の期比8.8%増)、営業利益26億円(同9.4%増)、経常利益14億円(同27.5%減)、最終損益67億円の赤字(前の期は18億円の赤字)だった。

 


まず、売上については、国内市場では「トミカ」「プラレール」「リカちゃん」などの定番商品や、男児向け対戦玩具「ベイブレードバースト」などの新商品が人気を博すとともに、映画「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」関連商品の販売が好調だった。また海外市場ではグループが全世界での玩具を中心とした商品化権を取得している「インサイド・ヘッド(原題:インサイド・アウト)」や「アーロと少年(原題:グッド・ダイナソー)」の2作品に加え、ディズニー最新作映画「ズートピア」、「マイルズ・フロム・トゥモローランド(原題)」関連商品が寄与した。

利益面では、マーケティングと新商品開発に注力しており、人件費、広告宣伝費及び研究開発費が前の期に比べて38億円増加したものの、増収増加で営業増益を確保した。経常利益は減益となったが、為替差損が発生したことによる。最終損益は赤字幅が拡大した。これは経営体制の変更に伴い事業計画を見直した結果、TOMY Internationalグループにおけるのれんと、無形固定資産の一部の減損などにより特別損失85億円を計上したことによる。

 


続く2017年3月通期は、売上高1680億円(前期比3.0%増)、営業利益40億円(同48.2%増)、経常利益32億円(同119.2%増)、最終利益15億円(前期67億円)と増収増益・黒字転換を見込む。

 
株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高2083億2600万円、営業利益188億1800万円、経常利益178億700万円、最終利益98億800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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