【レビュー】往年の有名ゲームが融合した『LINE アルカノイドvsインベーダー』を紹介 直感操作と短時間プレイでカジュアルに楽しめるゲームに


昨今は、オリジナルタイトルよりも有名アニメIPを活用したタイトルの活躍が目立っている。そんなIPタイトルだが、往年の有名ゲーム2タイトルが融合して誕生したのが、先日5月10日より配信開始となった『LINE アルカノイドvsインベーダー』だ。

タイトーとLINEの協業タイトルとなる本作は、「アルカノイド」と「スペースインベーダー」という、それぞれゲーム史に残る不朽の名作同士が融合して誕生した。懐古的な単なるオムニバス作品ではなく、2つのタイトルの世界観やゲーム性を融合させ、同一ゲーム内で両者が対決するというコンセプトになっており、異次元から攻めてくる侵略者(インベーダー)を、宇宙母艦アルカノイドから発進したスペースクラフト「バウス(自機)」で迎撃する全方位迎撃反射アクションゲームとして生まれ変わっている。
 

■スワイプで直感的な操作が可能 最終ステージは巨大ボスが登場


では、実際にゲームをプレイしてみると、1つずつ順番にステージをクリアしていく、マップを進んでいく形になる。サービス開始当初は15ステージで構成されるエリアが全部で10個、合計150ステージ用意されている。
 
 

攻撃方法は、インベーダーが繰り出す弾を「バウス」で跳ね返して迎撃する形が基本となる。「バウス」の操作は、画面をスワイプする形となっており、往年の「アルカノイド」のレバーや十字キー操作と比べると、直感的な操作がしやすい印象だ。各ステージにはクリア目標とタイムリミットが設定されており、制限時間以内に目標を達成するとクリアとなる
 
 

ステージは、インベーダーの攻撃方法や移動パターン、ブロックの配置など個別に設計されており、様々なギミックも用意されている。また、各エリアの最終ステージではインベーダーの巨大ボスが登場する。
 
 


■お助けキャラはタイトーの歴代キャラが登場 今後はコラボなどができる要素か


課金要素となるのは、ゲーム有償アイテムである「クリスタル」だ。この「クリスタル」は、40個でプレミアムガチャを引くことができるほか、「メダル」との交換やステージをプレイするのに必要な「エナジー」との交換に使用することができる。
 
 

ガチャは「クリスタル」で引くことができるプレミアムガチャと、「メダル」5000個で引くことができるノーマルガチャの2種類がある。ガチャからは、バウスが伸びたり、バルカンを発射するなど、ゲームを優位に進められる特殊能力を備えたお助けキャラが登場する。

お助けキャラは、タイムギャルの「レイカ」、奇々怪界の「小夜ちゃん」、チェイスH.Q.の「ナンシー」、電車でGO!の「鉄ちゃん」、ダライアスバーストの「Ti2」など、懐かしいタイトーの歴代キャラクターたちとなっており、各キャラクターの特殊能力は、使い込むことでレベルアップしていく。このキャラクターの部分でほかのIPなどとコラボレーションを行うことで、ゲームの活性化を行うことが可能になりそうだ。


■1ステージあたりのプレイ時間が短く、隙間時間で遊べるのが魅力


ゲーム序盤をプレイした感触としては、「アルカノイド」のエナージーボールを落とすとアウト、「スペースインベーダー」の敵の弾に当たるとアウトという要素がないため、難易度は低めに設定されているように感じられた。これは、ステージを徐々に進めていくとギミックが増え、難易度が上がっていくという点は踏まえても初心者がプレイしやすい環境かもしれないところ。

また、1ステージあたりのプレイ時間も短いため、移動の合間など短時間プレイにも適していると思われる。この辺りは、LINEがほかにも数多く手掛けるカジュアルゲームに近い印象だ。

一方で、往年の「アルカノイド」や「スペースインベーダー」をプレイしていた層には、難易度、ゲーム性ともやや違和感を与える可能性がありそうだ。両タイトルの世界観を生かした、新たなジャンルのゲームとして楽しむことができるかどうかが、評価のポイントになってきそうだ。
 
(編集部:柴田正之)


■​『LINE アルカノイドvsインベーダー』
 

App Store

Google Play

公式サイト



©TAITO CORP.1978, 2016
LINE株式会社
http://linecorp.com/

会社情報

会社名
LINE株式会社
設立
2019年12月
代表者
代表取締役社長 出澤 剛/代表取締役 慎 ジュンホ
企業データを見る