【速報】サイバーエージェント、16年9月期利益予想を上方修正…営業益は280億円→350億円に上ブレ ゲーム事業が予想を上回って推移したため(グラフ追加・追記)
サイバーエージェント<4751>は、7月21日、2016年9月期通期の連結業績予想の上方修正を発表、売上高は従来予想の3000億円を据え置くものの、営業利益は従来予想の280億円から350億円(増減率25.0%増)、経常利益は同274億円から340億円(同24.1%増)に予想を引き上げた。
修正の理由は、保守的に想定していたゲーム事業の営業利益が予想を上回って推移したため。ただし、当期純利益においては、第3四半期までにゲームの撤退損などの特別損失を計上したことなどで、従来予想を据え置いている。
また、同時に発表した第3四半期累計(10~6月)の連結決算は、売上高2250億円(前年同期比21.6%増)、営業利益325億円(同20.7%増)、経常利益318億円(同16.6%増)、四半期純利益122億円(同0.1%増)となった。
セグメント別の状況は以下の通り。
①メディア事業
4月11日に本開局した「AbemaTV」等の動画事業への先行投資などにより、売上高は161億9400万円(前年同期比8.0%減)、営業損益23億9500万円の赤字(前年同期2900万円の赤字)となった。
②ゲーム事業
ネイティブゲームがけん引し、売上高は880億5000万円(同44.3%増)、営業利益240億9300万円(同84.7%増)となった。
③インターネット広告事業
スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告の順調な販売などにより、売上高は1235億6200万円(同18.8%増)、営業利益111億8900万円(同16.9%増)となった。
※インフィード広告:Webサイトやアプリのタイムライン等に掲載される広告。
④投資育成事業
有望なベンチャー企業の発掘・育成・価値創造等を行った。売上高は6億7000万円(同90.0%減)、営業損益1億7900万円の赤字(前年同期50億1800万円の黒字)となった。
⑤その他事業
シーエー・モバイル、ウエディングパークなどが属しており、売上高は125億4600万円(同0.5%増)、営業利益12億6800万円(同176.7%増)となった。
■QonQでは売上高2%増ながら減益に…メディア事業での先行投資が影響
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(4~6月)の売上高は前四半期比2.4%増の764億円となったものの、営業利益は同26.0%減の83億円、経常利益は同26.2%減の80億円、四半期純利益は同80.6%減の10億円となった。これはメディア事業において、「AbemaTV」等の動画事業への先行投資を実施した影響がストレートに表れているものと思われる。なお、修正された通期予想に基づいて第4四半期(7~9月)の業績を算出してみると、売上高は前四半期比1.9%減の749億円、営業利益は同70.8%減の24億円、経常利益は同72.7%減の22億円、四半期純利益は同64.7%増の17億円の見通しとなる。
■2016年9月期見通しは上方修正
2016年9月期の連結業績見通しは、前述の通りに営業利益と経常利益の予想が上方修正されており、売上高3000億円(前期比17.9%増)、営業利益350億円(同6.9%増)、経常利益340億円(同5.2%増)、当期純利益140億円(同5.4%減)の見込み。
修正の理由は、保守的に想定していたゲーム事業の営業利益が予想を上回って推移したため。ただし、当期純利益においては、第3四半期までにゲームの撤退損などの特別損失を計上したことなどで、従来予想を据え置いている。
また、同時に発表した第3四半期累計(10~6月)の連結決算は、売上高2250億円(前年同期比21.6%増)、営業利益325億円(同20.7%増)、経常利益318億円(同16.6%増)、四半期純利益122億円(同0.1%増)となった。
セグメント別の状況は以下の通り。
①メディア事業
4月11日に本開局した「AbemaTV」等の動画事業への先行投資などにより、売上高は161億9400万円(前年同期比8.0%減)、営業損益23億9500万円の赤字(前年同期2900万円の赤字)となった。
②ゲーム事業
ネイティブゲームがけん引し、売上高は880億5000万円(同44.3%増)、営業利益240億9300万円(同84.7%増)となった。
③インターネット広告事業
スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告の順調な販売などにより、売上高は1235億6200万円(同18.8%増)、営業利益111億8900万円(同16.9%増)となった。
※インフィード広告:Webサイトやアプリのタイムライン等に掲載される広告。
④投資育成事業
有望なベンチャー企業の発掘・育成・価値創造等を行った。売上高は6億7000万円(同90.0%減)、営業損益1億7900万円の赤字(前年同期50億1800万円の黒字)となった。
⑤その他事業
シーエー・モバイル、ウエディングパークなどが属しており、売上高は125億4600万円(同0.5%増)、営業利益12億6800万円(同176.7%増)となった。
■QonQでは売上高2%増ながら減益に…メディア事業での先行投資が影響
業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、第3四半期期間(4~6月)の売上高は前四半期比2.4%増の764億円となったものの、営業利益は同26.0%減の83億円、経常利益は同26.2%減の80億円、四半期純利益は同80.6%減の10億円となった。これはメディア事業において、「AbemaTV」等の動画事業への先行投資を実施した影響がストレートに表れているものと思われる。なお、修正された通期予想に基づいて第4四半期(7~9月)の業績を算出してみると、売上高は前四半期比1.9%減の749億円、営業利益は同70.8%減の24億円、経常利益は同72.7%減の22億円、四半期純利益は同64.7%増の17億円の見通しとなる。
■2016年9月期見通しは上方修正
2016年9月期の連結業績見通しは、前述の通りに営業利益と経常利益の予想が上方修正されており、売上高3000億円(前期比17.9%増)、営業利益350億円(同6.9%増)、経常利益340億円(同5.2%増)、当期純利益140億円(同5.4%減)の見込み。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751