ケイブ<3760>は、1月18日に開示したアナリスト向け決算説明会資料は多岐にわたる論点を含むものだが、今回は「しろつく」の現状と今後の展開についてまとめてみた。
ケイブによれば、「しろつく」は、「モバゲータウン」や「GREE」、「mixi」、「Yahoo!モバゲー」で提供しており、2010年12月現在の会員数は265万人を突破した。月間アクティブユーザーは、72万人にのぼり、リアルイベントや店舗などへの誘導実績は月間15万人を超えているという。
現在、ゲームがより生活に密着した存在となる仕組みをつくり、さらなるユーザーの拡大を図っていくとの考えから、以下の取り組みを行っているようだ。
(1)複数のプラットフォームへの展開
「モバゲータウン」や「GREE」、「mixi」、「Yahoo!モバゲー」に提供しているが、今後、国内外を問わず、ユーザー数の多い有力SNSでの提供を予定している。
(2)位置情報を活用した企業とのタイアップ
従来、位置情報は、目的地に到達するための手段だったが、アイテムの付与などのインセンティブを与えることでコンテンツの上でユーザーに対して実際に移動を求め動かすことができるという。よって、小売りや外食、旅行などリアルビジネスを行うことが可能で、そのタイアップ広告が課金売上に次ぐ新たな収益源になっている。今後、企業とのタイアップだけでなく、雑誌や漫画といったクロスメディアでの展開を行う。
(3)急速な拡大が予想されるスマートフォンへのコンテンツ提供
WEBが先行し、iOSやAndroidのネイティブアプリとして提供する。現在開発中。各社SNSプラットフォームに対応させるとともに、アジアや北米、EUなど海外抜け荷最適化した位置情報連動ゲームの開発も行う。開発にあたっては、グラフィックやタッチの特徴を生かした楽しい操作体験を提供する。以下のようなスケジュールを想定しているようだ。
(C) 2011 CAVE CO.,LTD.
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760