8月15日に初の大型アップデートを実施した、Cygamesの『Shadowverse(シャドウバース)』。本アップデートでは、メインストーリーの新章やミッション 累計BP報酬の追加、カードスリーブおよびリーダースキンの購入などが可能となった。
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そんな中、本稿では、新機能「アリーナ」にて遊べるようになったモード「2Pick」を紹介。実際にプレイしてみた所感から、筆者なりのキーポイント解説を交えながらお届けしていく。
■アリーナ(2Pick)とは
2Pickとは、2枚組のカードを2択から選択し続け、計30枚の即席デッキを作成し、5回対戦を行う特別なバトル。参加するには、入場料として「2Pickチケット」や「クリスタル」、「ルピ」が必要となるが、勝利数が多いほど豪華な報酬が手に入る。
▲「2Pickチケット」は、メインストーリーのクリア報酬や累計BP報酬などで入手することができる。
2Pickとは、2枚組のカードを2択から選択し続け、計30枚の即席デッキを作成し、5回対戦を行う特別なバトル。参加するには、入場料として「2Pickチケット」や「クリスタル」、「ルピ」が必要となるが、勝利数が多いほど豪華な報酬が手に入る。
▲「2Pickチケット」は、メインストーリーのクリア報酬や累計BP報酬などで入手することができる。
入場したら、まずは3つの中から好きなクラスを選択。出現するクラスが3/7なので、人によっては普段使い慣れていないクラスの選択を強いられることも。筆者の所感としては、条件を満たすことでカードの効果が強化されるドラゴンやヴァンパイア、ネクロマンサーは安定した強さを発揮できる印象。逆に、コンボで強力な効果を発揮するエルフやウィッチは、ややカードの引きに強さが左右されるといったところだろうか。
▲繰り返し遊ぶことで様々なクラスを使用することになるため、今までは気付かなかった新たなクラスの面白さを発見できることもある。
そして、ここからは2Pickの肝であるカードの選択へ。カードを自由に選べるわけではないので、状況に応じて何を優先して入れるべきかを考えながらデッキを組んでいく必要がある。
▲選択するカードは、自身の所持していないものを含め全種類からチョイスされるため、普段ならデッキに組み込まないであろうカードを使えるのもポイント。
出現するカードにランダム要素が強い本モードではあるが、そんな中でも気を付けたいのが下記の4点だ。
①序盤から使えるカードをチョイス
選択肢の中には、強力な高コストカードがどんどん登場するので、つい選びたくなってしまいがちだが、いくら強力なカードがデッキに入っていてもバトルで使えなければ本末転倒である。また、高コストカードを使えるようになった時点で勝負をひっくり返せるだけの状況になければいけない。そこで、相手に場を占領されないためにも、特に重要になってくるのが、1~3コスト帯のカードだ。
ここに、フォロワーや相手のフォロワーを除去できるスペルを多めに入れておくことで、バトル開始時からしばらく何もできないという事故を防ぎやすくすることができる。まずは、相手のことよりも自身の足場固めから行っていこう。
▲コストごとに入っている枚数が表示されたグラフを見つつ、バランスの良いデッキに仕上げていきたい。
②決め手となるカードは最優先で
相手を押し切る際に必要となるカード。例として、「疾走」持ちのフォロワーや、相手リーダーに直接ダメージを与えられるカードなどは勝利に直結することが多い。これらのカードは、選択肢に登場したならば最優先で選んでいきたい。また、高コストのカードが決め手として入っているなら、それまでしっかりとリーダーを守れるよう「守護」の効果を持っている、または付けられるカードが欲しいところ。
しかし、先ほども言及した通り、高コストのカードを数多く入れることは勝利に繋がりにくい。デッキの合計枚数が30枚となっているため、入れる枚数が少なくとも普段より引きやすくはなっているので、枚数より確実に勝負を決められる確率が高いカードを優先していくと良い。
▲ニュートラルの「サタン」などは典型的な例。場に出すことができればかなり有利だが、それまで場を繋げるカードや、サタンを引くためのカードを入れることがキーポイントなってくる。
③「デッキからカードを引く」効果は強力!
筆者個人の意見として言わせていただければ、手札を充実させられる効果を持つカードはどのカードゲームにおいても非常に強力である。派手ではないが、縁の下の力持ち的な役割を担えるこの効果は、お互いが理想的なデッキを組めるわけではない2Pickにおいて特に本領を発揮する。
本作では、ターンが経過するごとにPPが増え、手札から使用できるカードも必然的に多くなっていくため、終盤に手札を切らして手詰まりになることも少なくない。また、手札を増やせるということは、逆転の目を引ける可能性を広げることにも繋がる。そのほか、例えばエルフなら手札を増やすことでプレイできる回数が増えて有利な効果を働かせやすくなるというような利点もある。
▲勝利を確実なものにするために、または不利な状況で起死回生の一手が欲しいときなど、幅広い状況で使えるのが嬉しい。
④不利な状況を打破できるフォロワーカード
ここまで万全を期してデッキを作っても、いざバトルが始まれば出せるカードが手元に来ない、なんてこともよくある話。相手に先手を取られてしまったときのために用意しておきたいのが、1枚で2体以上の相手フォロワーを倒せる確率が高いカードだ。
全体攻撃ができるスペルはもちろん、ファンファーレや進化で場にフォロワーを追加で出せる、または相手フォロワーにダメージを与えられるフォロワーは多くの場面で活躍が見込める。進化時にゴーストを2体出せる「悪戯なネクロマンサー」や、スティールナイト1体とナイト1体を出せる「フローラルフェンサー」などは良い例。逆に、進化時、相手フォロワー1体に3ダメージを与えられる「ドラゴンウォーリア」や、体力3以下の相手フォロワーを1体を消滅させる「鉄槌の僧侶」のように相手のフォロワーを減らせるカードも非常に強力。
▲また、ロイヤルではファンファーレの効果で複数のフォロワーを場に出せるカードが多いので常に場のフォロワー数で相手を圧倒できる可能性がある。
これらの点を踏まえて、とある1回で組んでみたネクロマンサーのデッキが下記の通り。
【デッキ解説】
スパルトイサージェントを始めとする1~3コスト帯にしっかりと多くのフォロワーを入れ、ソウルコンバージョンやスカルウィドウの効果で手札を切らさないように立ち回る。決め手となるデュエリスト・モルディカイを出せる状況になるまでは、デモンストライクやケルベロスで相手にダメージを与えつつ、ゴブリンマウントデーモンやゴーストライダーでリーダーをがっちりとガード。さらに、不利な状況に追い込まれた際には腐の嵐やプルートで場の状況を一転させられるというようなデッキが完成した。
この回に限ってはかなり理想的なデッキを組むことができたが、出現するカードがランダムである以上、毎回このように思い描いたデッキが作れるわけではない。そんな状況で、どのように頭を働かせてコンボを考えデッキを仕上げていくか、相手と駆け引きしていくかを楽しめるのが2Pick最大の魅力ではないだろうか。
▲5戦終えた時点で0勝でもスタンダードカードパックチケット1枚がもらえるほか、勝利数が増えれば入場料以上の見返りも期待できるため、積極的に参加していきたい。
(編集部:山岡広樹)