9月15日から9月18日までの期間、千葉幕張メッセにて開催されている「東京ゲームショウ2016(以下 TGS2016)」。ここではスクウェア・エニックスブースの模様をレポートする。
スクウェア・エニックスがもっとも大きく展開していたのは、11月29日の発売が迫る『ファイナルファンタジーXV』だ。これまでアメリカのE3 2016、ドイツのgamescomでの出展はあったものの、日本で大々的にプレイアブル出展されるのは今回が初めてのこと。そんな貴重な機会ということもあって、絶え間なく人が列を作っていた。
本作の試遊はゲームのスタートから序盤をそのまま遊べるというものだった。そのためストーリーも製品版とほぼ同じものが体験できるため、プレイヤーもイベントシーンをスキップせず、じっくりと鑑賞する姿が印象的。また先日劇場公開された映像作品『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』との繋がりを感じさせるシーンもあった。発売に向けて期待が持てる内容であったことは間違いない。
操作面を見てみると、バトルは手軽さを追求している印象を受けた。ボタンを押し続けるだけでなめらかに連続攻撃が発生し、敵が攻撃を繰り出す直前には回避行動を起こすように指示を出してくれる。
『ファイナルファンタジー』のナンバリングタイトルとしては初のアクションRPGとなるが、ライトユーザーでも楽しめる遊びやすさは健在のようだ。オープンワールドを採用していることもあって、メインストーリーをそのまま進めるのではなく、寄り道やバトルを徹底的に楽しむことも可能。人それぞれの楽しみ方がある、オープンワールドの魅力も充分に持ち合わせている。
【先日公開された日本語版の最新ゲームプレイ動画】
ブースの周辺では、本作の登場人物を描いたお面が配布されており、こちらもファンの話題となった。リアルなCGで表現されたキャラクターがお面になるという意外性は、スクウェア・エニックスならではと言っていいだろう。ちなみにこのお面は、冒険の仲間である主要キャラクターの4人分が作られているようだが、筆者が訪れたときは主人公・ノクティスのみが配布されていた。
このほかにプレイアブル出展されていたのは『キングダム ハーツ HD2.8 ファイナル チャプター プロローグ』『ワールド オブ ファイナルファンタジー』『ファイナルファンタジーXIV』など。いずれも人気シリーズの関連作であり、同社のタイトルが高い支持を得ていることを改めて印象づけた。
ブースの一角にはVRに関連したコーナーも設けられていた。
そこにはベセスダ・ソフトワークスが開発した『DOOM』『Fallout4』をVRで体験できるスペースに加え、“プロジェクトHikari”と題した一風変わったショーケースも。これはVR空間で漫画作品を楽しめるというもので、自分自身が漫画の中に入っているかのような感覚を体験できる。正確にはゲームではないものの、出版事業を持つスクウェア・エニックスらしい展開だ。
(取材・文:ライター ユマ)
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)