メディア工房、16年8月期は経常・最終赤字に転落 開発遅延による新作の遅れやリリースタイトルの見直しなどが影響 占いも予想比下ブレ

メディア工房<3815>は、10月7日、2016年8月期の連結決算を発表、売上高19億4000万円(前々期比20.1%減)、営業利益2600万円(同90.3%減)、経常損益6000万円の赤字(前々期2億1600万円の黒字)、当期純損益1億3900万円の赤字(同8600万円の黒字)と赤字転落した。
 

また、7月8日に発表した修正予想との比較で見ると、売上高は従来予想比2%減、営業利益は同50%減となり、経常損益は一転赤字計上、当期純損益は赤字幅拡大となっている。
 

占いコンテンツ事業は、コンテンツ1つあたりの短命化、会員数の更なる減少並びに大ヒットコンテンツに恵まれなかったことから、直近の売上予測をやや下ブレした。また、ゲームコンテンツ事業は、開発遅延による新規ゲームタイトルのリリース遅れや体制変更に伴うリリースタイトルの見直しなどが影響した。なお、当期純損益には、一部不採算関連会社の評価の見直し及びのれん価値の見直しを行ったことによる特別損失7900万円の計上も影響している。

ゲームコンテンツ事業の詳細を見てみると、腕時計型ウェアラブルコンピュータApple Watchにも対応した、世界対応ライフスタイル占いアプリ『LuCKY 4 LeAF』(2015年11月)のほか、『PICK-XELL』(共同開発元:Glasshead、2015年12月)、『TRAP DA GANG』(共同開発元:たゆたう、2016年4月)などのカジュアルゲームを、世界140ヶ国に一斉配信した。

また、世界展開における戦略の一つとして、現地法人との協力体制を重要視し、ベトナム企業であるドットギア社との新規ゲーム共同開発や、フランスのキャリア最大手であるOrange社と、欧州におけるゲームアプリケーションの「サブスクリプション課金」サービスの提供に関する事業提携を行った。

その一方で、新規タイトルの開発遅延によるリリース遅れや一部のゲーム開発の見直しなどにより、売上への寄与が叶わず、利益を押し下げる要因となった。

以上の結果、ゲームコンテンツ事業の売上高は7600万円(前々期比57.0%増)となり、営業損益は1億900万円の赤字(前年同期1億3800万円の赤字)となった。

なお、2017年8月期の連結業績予想については、売上高25億円(前期比28.8%増)、営業利益1億8000万円(同6.8倍)、経常利益1億8000万円、当期純利益1億800万円を見込んでいる。
 
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
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