バンダイナムコ、7~9月期のネットワークコンテンツ売上高は373億円と過去最高…『デレステ』リリース後に一段の成長 他方『妖怪ウォッチ』大幅減
バンダイナムコホールディングス<7832>のスマートフォンゲームを中心とするネットワークコンテンツが好調だ。同業他社で苦しむ会社が目立つ中、圧倒的な強さを見せている。11月8日に発表した第2四半期決算短信の「補足資料」によると、ネットワークコンテンツの売上高は前年同期比70.6%増の722億円だった。第1四半期の計画の670億円を大きく上回った。7~9月に限ると、373億円となり、四半期ベースでも過去最高を更新した。
同社では、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』などの国内の既存主力タイトルが安定した人気となったことに加え、海外においては『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』などのタイトルが人気となった、としている。
ネットワークコンテンツの四半期別の売上高の推移を示したのが以下のグラフだ。こちらは発表資料をベースに作成したものだが、ご覧になってわかるように、『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』をリリースした9月の翌四半期(3Q)以降、売上高が急激に伸びたことが確認できるだろう。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の世界配信が始まったのも2015年7月だった。
ネットワークコンテンツの四半期別売上高の推移(億円)
このほか、「補足資料」をみると、IP別売上高にある「妖怪ウォッチ」の落ち込みも顕著だ。第2四半期累計においてはグループ別の売上高が60億円となり、前年同期の233億円から大きく低下した。同様に、国内トイ・ホビーでも52億円と、前年同期の216億円から大きく減少した。
(編集部 木村英彦)
©窪岡俊之 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 川口 勝
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832