【連載】★スマホe-sports★戦の時間だバカ野郎! 第9戦「G-Starに行ってきた。~韓国はe-sports先進国~」


お疲れ様です。板垣です。

縁あって、11/17~20の日程で、韓国最大のゲームショウイベントである「G-Star」に行ってきました。特にe-sportsを意識したブースが多かったで、メモしておこうかと思います。
 


 
● すごい盛り上がりの「G-Star」

さすが韓国最大ということで、人の数がものスゴかったです。大学受験が終わるのが18日だったらしく、学生さん達のイベント参加具合が特にすごかったですね。その辺が参加人数に拍車をかけていたのでしょう。

ちなみに、来場者数は過去最大の22万人超えだったそうです。(もう世界規模ですな)
 


 
● 入り口から前途多難

とりあえず、入り口で挫折しそうになりました。

まず、どこから入っていいか分からない。そしてなぜか、事前に購入してあったチケットなのに、入場パスの交換が出来ないという。その流れで、裏の事務局まで連れて行かれ、右往左往する事態に。

「万事休すか!?」と諦めかけていたその時、某社の美人広報の方に助けていただき、事無きを得ました。ありがたい!
 


 
● 入口を抜けると「e-sports会場」だらけだった

今年のG-starは、全体的に、とにかくe-sportsイベントが目立っていたかなと。

どのブースでも、大なり小なり、何かしらの大会が行われていた印象です。事前に作られた宣伝動画を垂れ流すのではなく、何が起きるか分からない、その場のリアル感あふれる映像が面白く、会場全体的に、見てて楽しいブース作りだったかと。

Twitchブースでは、ストリートファイター5のアジア地区決勝大会などの格式高い大会も行われていました。(いやー、中々白熱でした)

「ほぼ初見の人でも、ちゃんと見て楽しめる」というのが、優れたe-sportsコンテンツの特徴でもあるかと思います。

G-starは、東京ゲームショーよりも少し規模は小さいですが、「見て楽しい」コンテンツを見やすく提供しているという面において、日本の何歩先も進んでいるのかもしれません。
 


あと、少し気になったのは、女性選手の多さでしょうか。見た目も、ゲームの実力も、両方兼ね備えた女性が多く、男女が一緒になって戦っているのは新鮮でした。野球やサッカーなど、男性と女性のリーグが分かれているスポーツが多い中、ゲームは、まさに男女平等のプロスポーツと言えるのではないでしょうか。
 


 
● 個人的に気になった新作コンテンツ「Tango5:TheLastDance」

色々見て回りましたが、「Tango5」というコンテンツが、断トツで気になりました

Tango5は、一言で言うと、「5人vs5人で戦える、リアルタイム型の戦略ゲーム」です。キャラクター毎にウェイトタイムを持っており、一度動くとウェイトタイムを経てから動き始めるような形式で、「ターン制マス移動シミュレーションの戦略」と、「MOBAの戦略要素」を掛け合わせたような、独特の面白さがありました。この仕組みだと、通信による遅延も抑えられますね。

また、操作性もスマホならではの操作で、直感的でした。今までのような、PCの操作性を無理やりスマホ化したようなMOBAに比べたら、一線を画しているかなと。

あと、Tango5の大会も開かれていたのですが、ゲームのルールを知らない状態でも戦況を理解出来るような作りになっており、見ててワクワクしました。(大会を見た後に、実際に触ってみたくなって、列に並んでプレイしました)

諸々の方向性が、とてもe-sports向きのゲームだなと。

他国での配信は検討中とのことだったので、個人的には日本での配信を熱望します!

「Tango5:TheLastDance」公式カフェ
 


 
● 大会中にまさかの大事故、でも、ある意味それも醍醐味

アラド戦記の大会が開催されていました。

、、、が、一番盛り上がる決勝戦で、まさかのサーバーアクシデント。試合がストップして大騒ぎ。スタッフの人達の粘りも虚しく、イベントは途中で終了。お客は強制解散。

その時私も、まさに客席にいたわけですが、通信が出来なくなってゲームが止まった時は背筋が凍りましたね。(他人事とは思えない、、、) サーバー担当の人は、胃の中身が全部出ちゃったんじゃないかな。。。

ただ印象的だったのは、会場が荒れる事無く、すぐに別のイベントの準備が始まり、お客さんもそれを普通に受け入れていたこと。さらに、大会会場から外に出る時に、粗品をたくさん貰えて好印象でした。

やはり、ファンのいるe-sportsイベントは強いですね。皆がイベントを楽しもうとしているし、基本は応援しているスタンス。運営側もそれを分かっている。決勝が見れずにガッカリした面はあるでしょうが、ネタにもなったでしょうし、トラブルも含めてイベントを楽しめるのがe-sportsの醍醐味なのかもしれません。

ちなみに、他の大会は大きなトラブルもなく、特に「FIFA Online 3」の決勝戦は大いに盛り上がってました。

やはり、その場で実況があると盛り上がりますね。韓国語なので何を言ってるかは分かりませんでしたが、熱気は凄く伝わってきました。
 


 
● VR関連の展示数も多い

あとは、VRの展示も種類が多かったです。体験出来る人数が限られているのと、1回のプレイにかかる時間もそれなりなので、とにかく待ちの行列の数がすごかったですね。

ただ、下駄で動き回るのが滑稽だったんですかね?私の動いている様を見て、ゲラゲラ笑っている人達がいたのが印象的でした。ある意味、コレも見て楽しむコンテンツなのかもしれません。
 


 
【過去記事アーカイブ】

第8戦「Nintendo Switchが賛否両論な件」
第7戦「今更だけど、東京ゲームショウに行った時の話」
第6戦「テクノスポーツを体験してきました!」
第5戦「e-sports大会のRAGEに行ってきた!」
第4戦「ポケモンGOをe-sports化したらどうなる?」
第3戦「ゲーム内に大会機能を同梱するのは、e-sports化の近道??」
第2戦「『にゃんこ大戦争』を、もしe-sports化しようとしたら、どうなる??」
第1戦「『クラッシュ・ロワイヤル』はe-sportsタイトルとなりえるのか?」


 
■著者紹介&お知らせ

● 「ぬこしょうぎ」をバージョンアップしました!

↓バージョンアップしたよ↓
http://yarukiman.com/shogi.html
 



「ぬこしょうぎ」はこんなゲーム!


 

著者
板垣護
ポノス株式会社、e-sports事業の総括。 兼、ヤルキマントッキーズ合同会社、CEO。
最近の一言
「カジノに入ろうとしたら、下駄履いているという理由で中に入れてもらえませんでした」
ポノス株式会社
http://www.ponos.co.jp/pc/

会社情報

会社名
ポノス株式会社
設立
1990年12月
代表者
辻子禮子、辻子依旦
決算期
11月
上場区分
非上場
企業データを見る