VOYAGE GROUP、1Qは売上高31%増、営業益6%増と増収増益を達成 アドプラットフォーム事業が成長をけん引

VOYAGE GROUP<3688>は、1月25日、2017年9月期の第1四半期(10~12月)の連結決算を発表、売上高65億7300万円(前年同期比31.8%増)、営業利益6億3500万円(同6.0%増)、経常利益7億900万円(同25.0%増)、四半期純利益4億4000万円(同11.5%増)となった。
 

各セグメントごとの状況は以下のとおり。

①アドプラットフォーム事業…売上高44億9400万円(前年同期比56.4%増)、セグメント利益4億8800万円(同54.1%増)
インターネット広告市場におけるプログラマティック取引の急速な普及を背景に、グループ内メディア事業の運営で培ったノウハウを最大限に活用し、特にスマートフォン向け媒体社に対する「fluct」の導入提案及び広告収益の最大化支援に取り組んだ。その結果「fluct」の導入媒体数は、引き続き順調に増加した。

また、広告主向けサービス「Zucks」においてスマートフォン向けアドネットワーク広告配信や、「fluct」導入媒体における広告枠を直接買い付けることを可能とする「fluct Direct Reach」などを伸長させたほか、2016年10月3日にスマートフォン向け動画広告配信を主事業とするCMerTVを連結子会社とし、サービス・機能の拡充、一層の成長促進を図った。

②ポイントメディア事業…売上高15億3500万円(同3.9%減)、セグメント利益1億3600万円(同48.2%減)
自社メディアは、独自のマーケティングプラットフォームによる、会員の獲得・維持・活性化施策の実施及び効果検証を継続的に行い、特にスマートフォン経由での会員獲得や利用促進に注力した。また、前連結会計期間は、「PeX」システムの機能拡張リニューアルに伴いポイント交換を一部停止していたが、第1四半期連結累計期間は既存交換先とのポイント交換を全面的に再開したほか、新たなポイント交換先の開拓も行い、従来以上に広範なサービスとのポイント交換が可能な体制を構築した。

③インキュベーション事業…売上高6億1500万円(同4.9%減)、セグメント利益1000万円(同42.3%減)
現状、HR領域では新卒採用支援事業、EC領域では通販化粧品の企画・ダイレクト販売事業、FinTech領域ではデジタルギフトサービス事業、その他領域ではゲームパブリッシング事業などを運営している。新卒採用支援事業は、主に理工系学生とのマッチングを希望する新興企業を中心に顧客企業数が増加し、堅調に推移した。また、ゲームパブリッシング事業は、海外の大手ゲームディベロッパーとの業務提携により、安定した収益貢献を果たす作品の投入が可能となった。一方、通販化粧品の広告宣伝費が先行した。

なお、2017年9月期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、売上高230億円(前期比10.4%増)、営業利益12億円(同30.3%減)、経常益12億円(同3.7%減)、当期純利益7億円(同4.3%減)の見込み。