メディアドゥ<3678>は、2月22日、新設子会社のアルトラエンタテインメント（以下「新アルトラ社」）が、アルトラエンタテインメント（以下「旧アルトラ社」）から、エンタテイメント事業を譲受することを発表した。事業譲受の価額は8億円となる。旧アルトラ社のエンタテイメント事業は、漫画のカラーリングや作画を行っており、漫画の創作活動やプロモーション支援、およびカラー化による漫画の付加価値向上の支援業務となっていて、そのクオリティは作家や出版社に高く評価されている。カラーリングにおいては、「ドラゴンボール」「ワンピース」など、数多くの超人気作品のカラーリングを手がけ、また、作画業務では「インベスターZ」などの作画とカラーリングを支援し、作家がより創作活動に専念できる環境を整える業務を担っている。
海外における「MANGA」の主流はカラーであり、日本の漫画がその競争環境で流通量を増加させるためには、カラー化が重要な要素の一つとなってくるものと同社は考えている。また、本格的な電子書籍時代を迎え、漫画制作の環境をより柔軟に効率化していく需要は年々大きくなってきているという。
同社は、高品質なカラーリング事業によって、漫画の国内流通を加㏿させるだけでなく、海外展開に向けた支援体制を強化するとともに、作画支援事業では、新たなコンテンツを生み出すサポートを行い、コンテンツの創作～流通～販売～読書といったプロセスを一貫してフォローしていくことで、業界全体のコンテンツ流通の拡大を推進し、「ひとつでも多くのコンテンツをひとりでも多くの人へ」届けていくことを目指すとしている。
＜譲受する事業の内容＞
・電子コミックのカラーリング事業
・コミックの作画支援事業
・Web サイト・音楽・映像等の制作事業
・その他、上記に関連する事業
なお、事業譲受の価額である8億円の決済方法は現金による決済を予定している。また、その資金は銀行からの借入金を充当する予定。また、事業譲渡完了後、旧アルトラ社の代表である岡田有正氏が、新アルトラ社の代表に就任し、同社の事業展開をこれまでと同様に推進していく予定だという。
