グリー<3632>の田中良和社長(写真)は、この日開催した決算説明会で、Wright Flyer Studiosを中心に展開するネイティブアプリの開発力について「手応えを感じている」とコメントした。『アナザーエデン』や『武器よさらば』『ららマジ』とリリースした新作がいずれもアプリストアのランキングでTOP50、『アナザーエデン』に至ってはGoogle Playの売上ランキングで6位に入るなど好調だ。
田中社長によると、グリーでは、売上などのランキングよりも、ユーザーレビューのスコアをより重視しているという。3タイトルのユーザーレビューはいずれも4.5を超えるなど高く評価されており、「ユーザーに受け入れられるゲームを継続的に作れることが競争力の源泉になる。今後リリースを予定しているタイトルにも期待が持てる」とした。
「ネイティブシフトを進めてゲームのリリースを加速し、ユーザーから支持されるゲームづくりができるようになってきたが、ここまで至るまでに長い時間を要した。しかし、良いゲームを作るために必要な時間だったと考えている。これまで使った時間を今後の良いゲームづくりに活かしたい」と述べた。
同社では、第4四半期(4~6月)に『アナザーエデン』をリリースしたが、この四半期中にこれ以外に他社IPタイトル3本をリリースする計画。2017年7月以降のリリースタイトルは、承認されているもので6本ある。これから開発承認があがるものもあるので、それに応じて本数は増えていく見通しだ。
なお、開発中のタイトルは、いずれも発表のあったものが、『AKB48ステージファイター2 バトルフェスティバル』『SINoALICE』『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか〜メモリア・フレーゼ〜』『LibraryCross∞(ライブラリークロスインフィニット)』を開発しているとのこと。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632