バンナムHD、17年3月期は売上高7%増、営業益27%増と増収増益に 『ドッカンバトル』『トレクル』など主力タイトルがワールドワイドで人気に

バンダイナムコホールディングス<7832>は、5月10日、2017年3月期の連結決算を発表、売上高6200億円(前々期比7.7%増)、営業利益632億円(同27.4%増)、経常利益632億円(同24.7%増)、当期純利益441億円(同27.7%増)と増収増益での着地となった。
 

主なセグメントごとの状況は以下の通り。

①トイホビー事業…売上高1932億円(前々期比6.4%減)、セグメント利益109億円(同33.9%減)
国内およびアジアにおいて収益性の高い商品が人気となった前年同期を下回ったが、各地域において主力となる定番IP商品が好調に推移した。国内は、「機動戦士ガンダム」シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、「スーパー戦隊」シリーズ、「プリキュア」シリーズなどの定番IP商品が好調に推移したほか、大人層に向けたターゲット拡大やIPラインアップ拡充に取り組むなどIP軸戦略強化に向けた施策を実施した。海外は、アジア地域において「機動戦士ガンダム」シリーズの商品や大人層向けのコレクション性の高い玩具などが人気となった。欧米地域では、「Power Rangers(パワーレンジャー)」シリーズの商品が人気となったほか、現地発IPの商品化を行うなどIPラインアップの強化に取り組んだ。

②ネットワークエンターテインメント事業…売上高3802億円(同18.5%増)、セグメント利益442億円(同85.1%増)
家庭用ゲームにおいて、欧米地域における新作タイトル『DARK SOULS(ダークソウル)Ⅲ』や『ドラゴンボールゼノバース2』の販売が好調に推移した。スマートフォン向けゲームアプリなどのネットワークコンテンツは、ワールドワイド展開している『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』などの主力タイトルが人気となったことに加え、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』などの国内主力タイトルが人気となった。アミューズメント施設は、主力施設へのリソース集中などにより国内既存店が順調に推移したほか、新業態店舗の強化などの施策に取り組んだ。業務用ゲーム機は収益改善のための基盤強化に向けた様々な施策が効果を発揮した。このほか、家庭用ゲームや業務用ゲーム機においてはVR(バーチャルリアリティ)などの新技術を取り入れた商品・サービスの開発に積極的に取り組んだ。

③映像音楽プロデュース事業…売上高562億円(同8.3%増)、セグメント利益134億円(同15.2%増)
映像コンテンツと音楽コンテンツやライブイベントの連動展開を行っているIP「ラブライブ!」シリーズの人気が続いた。また、「ガールズ&パンツァー」シリーズが劇場版を中心に人気となり、映像・音楽パッケージソフト、関連商品の販売が好調に推移た。このほか、「機動戦士ガンダム」シリーズでは、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」シリーズの映像パッケージソフトなどが好調に推移した。

④その他…売上高267億円(同2.4%減)、セグメント利益7億円(同37.5%減)
グループのトイホビー、ネットワークエンターテインメント、映像音楽プロデュースの各戦略ビジネスユニットへ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務などを行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んだ。

なお、2018年3月期通期の予想については、売上高6000億円(前期比3.2%減)、営業利益570億円(同9.9%減)、経常利益580億円(同8.4%減)、当期純利益400億円(同9.4%減)の見込み。
 

株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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