CRI・ミドルウェア、矢崎エナジーシステムのガス警報器に同社の音声ミドルウェアが採用 ブザーの仕組みで音声ガイドを実現 


CRI・ミドルウェア<3698>は、5月17日、同社の音声ミドルウェアが矢崎エナジーシステムのガス警報器に採用されたことを発表した。

対象製品は、LPガス警報器アロッ子の最新モデルYF-434G。従来モデルはガス漏れ警報音がブザーだったたが、YF-434Gで音声ガイドに刷新された。この音声への切り替えに、CRIの音声再生ミドルウェア「ピエゾD-Amp Driver(ダンプドライバー)」が採用された。ピエゾD-Amp Driverは、ブザー専用の仕組みでクリアな音声ガイドを再生することに成功したCRIの画期的な技術となっている。CRIはこの技術によって、「警報器のコストを上げずに安全性を高める音声ガイドを搭載したい」という矢崎エナジーシステムの要望に応えたとしている。

音声ガイドへの切り替えの背景には、「ガス漏れ事故を撲滅するためには、ガスの遮断だけではなく、ガス漏れをユーザーに知らせることが重要な要素である」という、矢崎エナジーシステムの安全に対する想いがあった。昨今家庭には音を発する電気器具が増え、ガス警報器の警報が聞き取りづらく、またブザーでは他の電気器具と識別しづらくなっている。

まず、ブザーを音声ガイドに替えるコストによって警報器の価格が高くなることを避けなければならない課題だった。そこでさまざまな技術を検証した結果、従来のブザーの仕組みをほぼ変えずに音声ガイドを実現するCRIの音声ミドルウェアが採用された。

また、矢崎エナジーシステムは警報音をブザーから音声に変えるだけでなく、聞き取りやすい音量と音質にこだわり、CRいと何度もテストを繰り返したという。その結果、音声がクリアで子供から高齢者にまでわかりやすい音声警報を実現した。

■ブザーの仕組みで音声ガイドを実現するCRIの音声再生技術
ピエゾD-Amp Driverは、従来はブザー専用である安価なピエゾスピーカー(圧電ブザー)を使って、音声ガイドを可能にする画期的な音声ミドルウェア。通常のスピーカーを用いた場合と比べて5分の1~10分の1のコストで高音質な音声ガイドを実現する。ピエゾスピーカーは安価なうえに小型・薄型形状であるため、部品コストと回路面積の両方を低減できる。消費電力も小さく、電池駆動の製品への搭載が可能だ。



▼ピエゾD-Amp Driverのメリット
・通常のスピーカーの1/5~1/10のコストでクリアな音声ガイドを実現
・回路面積が小さく小型製品でも音声ガイドを実現
・消費電力が小さく電池駆動の製品でも音声ガイドを実現

▼ピエゾD-Amp Driver製品ページ
http://www.cri-mw.co.jp/product/embedded/dampdriver/index.html


 
株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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