【決算カレンダー】4~6月決算発表がいよいよスタート!…前半戦の注目銘柄を探る IP戦略で快走するドリコム、『バンドリ』フル寄与のサイバーエージェント
ゲーム関連企業の2017年4~6月期決算発表が今週末より開始となる。2018年3月期決算企業にとっては、今期のスタートを占う第1四半期決算の発表となり、各社の状況が大いに気になるところだ。
また、このタイミングで本決算を迎えるのが6月決算企業で、ゲーム関連企業ではグリー<3632>が8月3日、ボルテージ<3639>が8月14日にそれぞれ発表を予定している。
ちなみに今回の決算発表シーズンにおいて、先陣を切るのはベクター<2656>とモバイルファクトリー<3912>の2社で、前半戦となる7月中に発表を予定している主な企業は7月24日にコーエーテクモHD<3635>、26日にLINE<3938>と任天堂<7974>、27日にenish<3667>とドリコム<3793>、サイバーエージェント<4751>、28日にガンホー<3765>とAiming<3911>、カプコン<9697>、コナミHD<9766>、31日にマーベラス<7844>といった感じになる。
なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
オリジナルタイトルからIPタイトルへのシフト後の第1弾タイトルとなる『ダービースタリオンマスターズ』のヒットで、2017年3月期の第4四半期期間(1~3月)に過去最高の四半期売上高を記録した同社だが、足元7月には第2弾タイトルとなるスマホ向けゴルフゲーム『みんゴル』(フォワードワークスとの共同タイトル)が配信開始となり、こちらも好スタートを切っている。ただし、第1四半期期間(4~6月)には『みんゴル』は寄与はしておらず、第1四半期決算と同時に発表されると思われる第2四半期の業績予想に強い関心が集まることになりそうだ。
4月27日に発表した第2四半期決算では、第2四半期期間(1~3月)のゲーム事業が四半期推移(QonQ)で売上高3.5%増、営業利益22.6%増と伸長していた。これは同社の子会社Craft Eggとブシロードが3月15日にリリースした『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』が寄与した影響も大きかったが、この期に寄与したのは約半月分であり、今回発表される第3四半期期間(4~6月)ではフル寄与してくることになる。メディア事業における「AbemaTV」などの動画事業への先行投資は続いていると思われるが、それをこなしての業績予想の上ブレの可能性があるのか、注目されるところ。
「Nintendo Switch」の想定を上回る好調で、2017年3月期は売上高、利益とも予想を上ブレての着地となった。続く今期についても売上高53%増、営業益2.2倍を見込むなど「Nintendo Switch」を軸に攻勢をかけていく方針だが、DeNA<2432>と協業で進めるスマートデバイスビジネスについても年に2~3タイトル程度を継続的にリリースしていく計画とするなど引き続き注力している。スマートデバイス向けは次のタイトルが何になるのかにも注目されるところで、何らかの新情報が浮上するのかどうかにも注視しておきたい。
また、このタイミングで本決算を迎えるのが6月決算企業で、ゲーム関連企業ではグリー<3632>が8月3日、ボルテージ<3639>が8月14日にそれぞれ発表を予定している。
ちなみに今回の決算発表シーズンにおいて、先陣を切るのはベクター<2656>とモバイルファクトリー<3912>の2社で、前半戦となる7月中に発表を予定している主な企業は7月24日にコーエーテクモHD<3635>、26日にLINE<3938>と任天堂<7974>、27日にenish<3667>とドリコム<3793>、サイバーエージェント<4751>、28日にガンホー<3765>とAiming<3911>、カプコン<9697>、コナミHD<9766>、31日にマーベラス<7844>といった感じになる。
なお、Social Game Infoでは、この決算発表シーズンも決算記事を随時更新していくほか、決算説明会のレポートも引き続き、リソースの許す限り行っていく方針だ。
【注目銘柄①】ドリコム<3793>
オリジナルタイトルからIPタイトルへのシフト後の第1弾タイトルとなる『ダービースタリオンマスターズ』のヒットで、2017年3月期の第4四半期期間(1~3月)に過去最高の四半期売上高を記録した同社だが、足元7月には第2弾タイトルとなるスマホ向けゴルフゲーム『みんゴル』(フォワードワークスとの共同タイトル)が配信開始となり、こちらも好スタートを切っている。ただし、第1四半期期間(4~6月)には『みんゴル』は寄与はしておらず、第1四半期決算と同時に発表されると思われる第2四半期の業績予想に強い関心が集まることになりそうだ。
【注目銘柄②】サイバーエージェント<4751>
4月27日に発表した第2四半期決算では、第2四半期期間(1~3月)のゲーム事業が四半期推移(QonQ)で売上高3.5%増、営業利益22.6%増と伸長していた。これは同社の子会社Craft Eggとブシロードが3月15日にリリースした『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』が寄与した影響も大きかったが、この期に寄与したのは約半月分であり、今回発表される第3四半期期間(4~6月)ではフル寄与してくることになる。メディア事業における「AbemaTV」などの動画事業への先行投資は続いていると思われるが、それをこなしての業績予想の上ブレの可能性があるのか、注目されるところ。
【注目銘柄③】任天堂<7974>
「Nintendo Switch」の想定を上回る好調で、2017年3月期は売上高、利益とも予想を上ブレての着地となった。続く今期についても売上高53%増、営業益2.2倍を見込むなど「Nintendo Switch」を軸に攻勢をかけていく方針だが、DeNA<2432>と協業で進めるスマートデバイスビジネスについても年に2~3タイトル程度を継続的にリリースしていく計画とするなど引き続き注力している。スマートデバイス向けは次のタイトルが何になるのかにも注目されるところで、何らかの新情報が浮上するのかどうかにも注視しておきたい。
発表予定日 | コード | 会社名 | 決算期末 | 種別 |
7月21日 | 2656 | ベクター | 3月 | 1Q |
7月21日 | 3912 | モバイルファクトリー | 12月 | 2Q |
7月24日 | 3635 | コーエーテクモHD | 3月 | 1Q |
7月26日 | 3688 | VOYAGE GROUP | 9月 | 3Q |
7月26日 | 3938 | LINE | 12月 | 2Q |
7月26日 | 7974 | 任天堂 | 3月 | 1Q |
7月27日 | 3667 | enish | 12月 | 2Q |
7月27日 | 3793 | ドリコム | 3月 | 1Q |
7月27日 | 4751 | サイバーエージェント | 9月 | 3Q |
7月27日 | 9437 | NTTドコモ | 3月 | 1Q |
7月28日 | 3765 | ガンホー | 12月 | 2Q |
7月28日 | 3911 | Aiming | 12月 | 2Q |
7月28日 | 4347 | ブロードメディア | 3月 | 1Q |
7月28日 | 4348 | インフォコム | 3月 | 1Q |
7月28日 | 4689 | ヤフー | 3月 | 1Q |
7月28日 | 4816 | 東映アニメーション | 3月 | 1Q |
7月28日 | 9404 | 日本テレビHD | 3月 | 1Q |
7月28日 | 9438 | エムティーアイ | 9月 | 3Q |
7月28日 | 9478 | SEHD&インキュベーションズ | 3月 | 1Q |
7月28日 | 9697 | カプコン | 3月 | 1Q |
7月28日 | 9766 | コナミHD | 3月 | 1Q |
7月31日 | 2497 | ユナイテッド | 3月 | 1Q |
7月31日 | 2767 | フィールズ | 3月 | 1Q |
7月31日 | 4644 | イマジニア | 3月 | 1Q |
7月31日 | 4676 | フジ・メディアHD | 3月 | 1Q |
7月31日 | 7844 | マーベラス | 3月 | 1Q |
7月31日 | 9409 | テレビ朝日HD | 3月 | 1Q |
7月31日 | 9449 | GMOインターネット | 12月 | 2Q |
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974