コーエーテクモHD、第1四半期の経常益は3.4倍の41億円 有価証券売却益を計上、統合来の最高益 上期の経常益予想を33億円→43億円に上方修正

コーエーテクモホールディングス<3635>は、7月24日、第1四半期(2017年4~6月)の連結を発表し、売上高65億1600万円(前年同期比15.3%減)、営業利益9億8400万円(同16.4%減)、経常利益41億8300万円(同239.8%増)、最終利益30億5800万円(同182.5%増)だった。

 


同社では、主力タイトルの多くを第3四半期以降に発売する予定だが、第1四半期は計画を上回り順調に進捗した、としている。また、有価証券売却益の増加により営業外収益は好調に推移し、経常利益、最終利益は大幅な増益となり、第1四半期としては経営統合以来、最高益を更新した。


 

■エンタテインメント事業:売上高57億6700万円(同15.2%減)、セグメント利益8億1400万円(同16.9%減)


欧米向けに『三國志13 with パワーアップキット』を発売し、国内ではオリジナル要素を加えたPS Vita版を発売した。積極的なコラボレーション施策を展開した「100万人シリーズ」や2周年記念キャンペーンを実施した『信長の野望 201X』も堅調に推移しているという。

「ω-Force」ブランドでは、欧米向けに『戦国無双 ~真田丸~』を発売。スマートフォンゲームでは台湾XPEC Entertainment社が開発、ネクソンコリアが展開する『真・三國無双 斬』(『DYNASTY WARRIORS:UNLEASHED』)が日本・中国を除く139の国・地域で配信され、「真・三國無双」IPの海外展開で大きな成果を収めた。

「Team NINJA」ブランドでは、『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』基本無料版が累計900万ダウンロードを突破。『仁王』も5月にダウンロードコンテンツ三部作の第一弾「東北の龍」を配信したほか、リピート販売も引き続き好調。スマホゲームでは、スクウェア・エニックスと共同で開発した『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が貢献した。

「ガスト」ブランドでは、東映アニメーション株式会社とのコラボレーションによるアニメとゲームが融合したスマートフォン用アプリ『拡張少女系トライナリー』を4月にリリースした。

「ルビーパーティー」ブランドでは、5月に『進撃の巨人 死地からの脱出』を発売した。イベント事業では、「遙か美男子祭りコンサート -遙かなる時空の中で3&6-」を開催した。


 

■SP事業 売上高:2億6400万円(同40.7%減)、セグメント利益9000万円(同48.9%減)


『パチスロ信長の野望・創造』がリリースされた。パチンコ・パチスロ機への液晶ソフト受託開発は順調に進捗した。


 

■アミューズメント施設運営事業:売上高2億9500万円(同0.7%増)、セグメント損益2000万円の赤字(前年同期2400万円の黒字)


プライズゲーム施策が奏功し、既存店売上高は前年を上回った。多機能VR筐体『VRセンス』の開発費用が先行したことから、セグメント損失が発生した。


 

■不動産事業:売上高1億9400万円(同4.0%減)、セグメント利益8400万円(変わらず)


ループが保有する賃貸用不動産は引き続き高い稼働率を維持している。


 

■第2四半期の業績予想を上方修正


第2四半期(17年4~6月)の連結業績予想を上方修正した。売上高150億円、営業利益13億円で変わらずだが、経常利益を従来予想の33億円から43億円、最終利益を23億円から31億円に引き上げた。有価証券売却益を中心に営業外収益が伸長したため、と説明している。

 


 

■2018年3月期の見通し


なお、2018年3月期通期の予想は、売上高420億円(前期比13.4%増)、営業利益115億円(同31.0%増)、経常利益160億円(同5.2%増)、当期純利益117億円(同0.6%増)の見込み。

 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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