【グリー決算速報①】ネイティブアプリの4Qコイン消費は100億に到達、QonQ85％増と驚異の伸び　『アナザーエデン』と『シノアリス』がけん引

グリー<3632>の田中良和社長は、この日（8月3日）の決算説明会で、ネイティブアプリのコイン消費が初めて100億コインを到達したことを明らかにした。前四半期との比較でも85％増と大きな伸びだった。この結果、グリー全体のコイン消費も反転しただけでなく、全体のコイン消費に占める割合も50％を超え、「ネイティブシフト」が完了した。
 

『シノアリス』や『アナザーエデン』『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか～メモリア・フレーゼ～』『戦姫絶唱シンフォギア XD UNLIMITED 』がリリースされ、いずれもランキングでTOP20に入るなど賑わったが、けん引役は『アナザーエデン』と『シノアリス』だったという。

続く第1四半期（7～9月）についてもネイティブゲームを中心にコイン消費が引き続き伸びる見通しだ。第4四半期は、新作4タイトルのうち3タイトルが6月リリースで、1ヶ月間のみの計上だったが、第1四半期ではフルに寄与する見通しとなる。

なお、新作は人気が落ち着いてきているのでは、という会場からの質問に対して、取締役執行役員の荒木英士氏は「IPタイトルは、初月が山となり、いったん落ち着く。その後、運営チームがペースをつかめてきて、ユーザーの生活に取り入れられるようになると、安定して上がっていく。多くはその途上にある」と答えた。

グリーでは、アプリ運営については、短期的な売上よりも、ユーザーからいかに長く遊んでもらえるか、継続率を重視しているという。ユーザーからの反応や、DAU（日次アクティブユーザー）も良好で、手応えを感じているそうだ。第1四半期の売上予想については、初月の数字ではなく、2ヶ月目以降の「落ち着いた」数字をベースに立てているとした。