マイクロソフト、仮想空間へのアプローチを本格化 HMD発表、SteamVR対応、ソーシャルVR企業買収


マイクロソフトは、10月3日、同社が推進するWindows Mixed Reality (複合現実、以下MR) の発表を行った。

まずは、サムスン製のヘッドセットSamsung HMD Odysseyの発表だ。
 

特徴しては、アクティブマトリクス式の有機ELを使ったデュアルディスプレイを搭載し、鮮明な色と高解像度を実現し、視野角110°と申し分のないスペックとなっている。

一方サウンドに関しては、2016年11月に買収したオーストリアの老舗音響メーカーAKG製のヘッドホンを搭載した。空間音響対応に対応していることや、音質という面ににおいても、非常に定評のあるメーカーだ。

その他、Inside-Out 方式のトラッキング、内蔵マイク、そして遅延の少ないモーション コントローラーを採用している。但し現時点では日本での販売等は未定だ。

そして、10月17日より、VR ゲームが Microsoft ストア と Windows Mixed Reality に追加する。

タイトルとして挙がったのは、『Space Pirate Trainer』、『Superhot』、『Arizona Sunshine』、『Luna』、『Minecraft』などのその他多くのゲームが体験できるようになる。

更に最大規模のゲームプラットフォームであるSteam、その運営元であるValve と協力し、Windows Mixed Reality ヘッドセットでSteamVR のコンテンツを年末を目処に利用できるという。
 

また先日、弊メディアでも取り上げたように、マイクロソフトは閉鎖予定だったソーシャルVRのAltspaceVRを買収をしている。

ただしMR専用になるわけではなく、既存のVRプラットフォームでも動作やクロスプラットフォームである事も発表している。この点においては、業界にとっても安心する限りだろう。

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既に海外では、今後発売する各社のWindows Mixed Reality ヘッドセットのプレオーダーが開始 (英語) している。

国内での詳細は各メーカーの発表待ちではあるが、

Acer Windows Mixed Reality Headset
Dell Visor
HP Windows Mixed Reality Headset
Lenovo Explorer
Samsung HMD Odyssey

Dellに関しては、東京ゲームショウ2017で国内向けの発表を行っている。

10月中旬に先行予約開始、11月後半に出荷、価格はオープンではあるものの、モーションコントローラー付きのモデルが海外では449.99USドルとなっており、非常に求めやすい価格になる可能性はある。

Windows PC の Mixed Reality は、近日中にリリースされる Windows 10 Fall Creators Update から始まる。

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