創通、2017年8月期は2ケタ減収減益 アニメプロデュース作品減少 「ガンダム」などの版権収入も落ち込む

創通<3711>は、2017年8月期の連結決算を発表し、売上高195億円(前の期比15.6%減)、営業利益30億円(同13.5%減)、経常利益29億円(同15.2%減)、最終利益20億円(同10.6%減)と2ケタの減収減益となった。アニメ作品のプロデュース作品数が減少したことに加え、「ガンダム」シリーズなどの版権収入が減少したことが響いた模様だ。
 


セグメント別の状況は以下のとおり。

 
■メディア事業

売上高138億円(同20.3%減)、営業利益8億円(同28.7%減)だった。

「それいけ!アンパンマン」「リルリルフェアリル~魔法の鏡~」などのほか、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第2章、「MARGINAL#4 KISSから創造るBig Bang」など新作のテレビアニメ25作品について、製作出資・製作委員会の組成・共同運営並びにプロデュース事業を実施した。概ね期初の計画通りプロデュースしたが、前の期に比べプロデュース作品数が減少したことにより、アニメ制作受託収入並びに提供料収入が減少した。

また、同社が版権を保有するキャラクター商品に関して、新商品の大型プロモーション・広告案件が減少し、さらに当社のキャラクターを利用した販促キャンペーンの新規受注獲得ができず、売上高減少の大きな要因となったという。就職情報事業を行う子会社ジェイ・ブロードの業績は順調に推移した。


 
■ライツ事業

売上高521億円(同0.1%減)、営業利益22億円(同5.6%減)だった。

「ガンダム」シリーズについて概ね計画通り堅調に推移するとともに、「ガンダム」シリーズ以外の版権に関しても、新作について大きなヒット作はなかったものの過去作品の配信に係る版権収入が増加した。

また、イベント事業においては、同社が主催するキャラクターイベント「C3」と、ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社であるSOZOが開催する「AFA」を統合し、海外含めた主要5都市で「C3AFA」イベントを共同開催することを決定。バンコク・ジャカルタにおいて「C3AFA」を共催し、当該イベントに関する売上高が増加した。


 
■2018年8月通期の見通し

2018年8月期は、売上高210億円(前期比7.3%増)、営業利益31億円(同3.1%増)、経常利益31億円(同5.4%増)、最終利益21億円(同2.8%増)を見込む。
 
株式会社創通
https://www.sotsu.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社創通
設立
1965年10月
代表者
代表取締役社長 難波 秀行
決算期
3月
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