▲代表取締役会長兼社長 田中良和氏
グリー<3632>は、この日(10月27日)、東京都内で開催した決算説明会で、同社のVRに関しての展望を明らかにした。
同社取締役の荒木英士氏(写真)は、その中の質疑応答において、VR領域の投資方針は引き続き行っていく予定とのことだ。VRのコンシューマーに関してはまだ未成熟で、コンテンツを出せばユーザーがたくさんいるという状況ではないとし、本格的な市場拡大時期に備える状況だとした。
その一方で、Googleが年末から年始にかけて販売するであろうVRヘッドセット「Daydream View」やスタンドアローンの安価なデバイスが出てくることにも触れ、今までPCかPlayStation VRしかなかったような状況から、年末から年始にかけて選択肢が増える状況に期待しているという。
また、このタイミングに向けて魅力的なIPを使ったタイトルを投入することで、多くの人にVRを触れてもらうことは、同社の取り組みの1つだとした。
ゴールドマン・サックスなどが今後のARも含めて数兆円、数十兆円の市場規模の見込みを見込んでいるが、グリーは、その中のポジションとして、コンテンツレイヤーで世界有数のパブリッジャーであり、リーディングポジションをとると目標と掲げた。
更に荒木氏は、「新しいデバイスが出てくるとプラットフォームレイヤーとしての何らかの形で参入する余地も出てくる。そういった形の挑戦ができると良い」とし、VR市場の成長とともにパブリッシャー以外の展開も視野にあることを明らかにした。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632