【決算説明会】アクセルマーク、4Qは『ディアホライゾン』寄与し増収・赤字幅縮小 次の四半期は新規領域と新作開発などで「投資過多の局面」



アクセルマーク<3624>は、11月7日、2017年9月期の連結決算を発表するとともに、東京都内でアナリスト・機関投資家向けの決算説明会を開催した。発表した決算は、売上高33億0800万円(前の期比3.4%増)、営業損益2億2400万円の赤字(前の期3億7700万円の赤字)、経常損益2億7200万円の赤字(同3億8500万円の赤字)、最終損益3億1600万円の赤字(同4億5800万円の赤字)だった。

決算説明会に臨んだ尾下順治社長(写真)は、「事業セグメントを1つ減らしたものの、増収で終えることができた。それに伴い、赤字幅も縮小することができた」と終わった期の決算を振り返った。同社は、昨年9月、コンテンツ事業をサップネットワークに売却し、売上高で4億円弱、利益で2000万円のマイナスがあったとみられる。

なお、第4四半期(7~9月)の実績を見ると、売上高7億2000万円(前四半期比QonQ14.4%増)、営業損益5300万円の赤字(前四半期1億8100万円の赤字)、経常損益6500万円の赤字(同1億8400万円の赤字)、最終損益1億0100万円の赤字(同1億8400万円の赤字)と増収・赤字幅縮小となった。今回の記事では、四半期業績を中心に見ていく。


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■増収・赤字幅縮小…『ディアホライゾン』貢献

まず、売上高は、QonQで14.4%増の7億2000万円と大きく伸びた。『天空のレギオン』と『反逆のシエルアーク』が8月末にサービスを終了したものの、新たにスクウェア・エニックスより『ディアホライゾン』のサービスを開始しており、売上に寄与しはじめた。広告事業ででは「ADroute」とトレーディングデスクの販売に注力し、QonQで増収となった。
 


また、営業損益については、5300万円の赤字となり、前四半期の1億8100万円の赤字から縮小した。新作『終幕彼女(エンドロール)』や、KLab<3656>との協業タイトル『幽☆遊☆白書100%本気(マジ)バトル』などの費用が先行しているものの、『ディアホライゾン』が収益に貢献したとのこと。


 
■次の四半期は「投資過多の局面」に

続く2018年9月期の第1四半期(10~12月)の業績については、売上高6億2000万円(同14.0%減)、営業損益1億1500万円の赤字(前四半期5300万円の赤字)、経常損益6500万円の赤字(同赤字幅拡大)、最終損益1億1800万円の赤字(同1億0100万円の赤字)と増収・赤字幅拡大を見込んでいる。
 


2ケタの減収となるが、尾下社長によると、「前四半期に発生したゲーム事業の開発収入がないため」とのこと。また2タイトルの新作がβフェーズに入るなど佳境になる。「3タイトルを運営する当社が3タイトルの新規開発を行っている。当面は投資過多の局面となる見通しだ」とコメントした。その他、ゲームの周辺領域についても投資を行っていく考え。
 
アクセルマーク株式会社
http://www.axelmark.co.jp/

会社情報

会社名
アクセルマーク株式会社
設立
1994年3月
代表者
代表取締役社長 松川 裕史
決算期
9月
直近業績
売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3624
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