シリコンスタジオ、17年11月期の営業益を5600万円の黒字から一転して11億5700万円の赤字に大幅下方修正 ミドルウェア・コンテンツともに不振
シリコンスタジオ<3907>は、12月15日、2017年11月期の連結業績予想を大幅に下方修正した。営業損益は5600万円の黒字から一転して11億5700万円の赤字、経常損益は6600万円の黒字から11億0900万円の赤字、最終損益も4300万円の黒字から9億9200万円の赤字とした。売上高については80億9700万円から61億1800万円に引き下げた。
前の期の実績は、売上高70億0100万円、営業損益4億1100万円の赤字、経常損益4億2800万円の赤字、最終損益4億9900万円だったが、それとの比較でも減収・赤字幅拡大となる見通しだ。
同社では、ミドルウェアとコンテンツで売上高が計画を大きく下回った、としている。またミドルウェア『Xenko』については、ユーザー獲得のための追加コストや、競争力維持のための追加投資が必要ではあるものの、市場環境の変化やリリース後の利用者数の推移、競合製品の無償化に伴う競争力の低下などを鑑み、販売計画の実現と投資額を上回るリターンが見込めないと判断し、簿価1億7100万円の一括償却する。
なお、これに伴い、役員報酬の減額を行う。実施期間は、2017年12月から2018年11月まで。
・代表取締役会長 月額の30%
・代表取締役社長 月額の30%
・取締役(社外取締役除く) 月額の20%
売上高は期初計画 35億5400万円を4億5100万円下回り、31億0200万円となる見通し。
① ミドルウェアライセンス販売の売上見込修正額
『Mizuchi』ライセンスにつきましては、想定案件の長期化や開発受託案件の需要が当期中に具体化まで至らなかったことに伴うライセンス導入時期の据え置きなどにより、期初計画を下回る見通し。また、次世代型ゲームエンジン『Xenko』については、ユーザー獲得目的に伴う一部の有料プランを無料で提供する「ウェルカムキャンペーン」を12月31日まで延長したことも響いた。
② 受託開発案件の売上見込修正額
前期より開発を進めていた一部の受託開発案件については、委託先とのコミュニケーションミス等により、納品物について、双方が期待していたゲームの方向性に齟齬が生じる結果となったことに伴い、合意の上、業務委託契約の解約に至った。また、クライアント先の予算見直しの影響や同社における開発リソース不足などに伴い、受注予定時期が翌期に変更となった開発案件もあった。
③ ソリューション開発の売上見込修正額
ソリューションサーバー開発案件については、開発体制を強化すべく人材採用活動を強化していたものの、採用遅延による人員不足等により、一部の開発案件の受注を見送った。
④ その他
『Mizuchi』を採用した新規の受託開発案件において、当初予定していた規模を超過する開発案件を受託し、計画を上回る見通しとなった。
売上高は期初計画32億0200万円を16億5900万円下回り、15億4200万円となる見通し。
① ゲームタイトル譲渡に伴う売上見込修正額
平成 29 年5月 31 日に「刻のイシュタリア」及び「逆襲のファンタジカ」をマイネットグループの新設子会社であるS&Mゲームスに対して譲渡したことに伴い、期初計画に含まれていた当該タイトルからの売上予想値が計上されず、当該譲渡による売り上げ減少分を他のゲームタイトルの売上で補うには至らなかった。
② 新規タイトルの売上見込修正額
当期中にリリースした『テラバトル2』については、開発過程における仕様変更等により、リリース時期が当初の予定日から5ヶ月間遅延したこと、タイトルリリース後にバグの発生、サーバー不具合、システムエラーが生じた。
③ リリース遅延による売上見込修正額
当期の7月にリリースを予定していたネイティブアプリ1タイトルについては、開発過程における協業先(委託先)での開発クオリティが低く、3月に協業自体の見直し及び開発委託会社の再選定を実施したことにより約4ヶ月の開発遅延が発生した。また、市場環境の変化に伴いゲーム性の見直しの結果、6月にキャラクターデザインの変更が同時に発生したため、合わせて7ヶ月間の開発遅延が発生し、当初予定よりも開発工数を要している実態を勘案し、10月に開発スケジュールを見直した結果、リリース時期が翌期になると見込まれるという。なお、本タイトルは協業タイトルとしてリリースする予定だったが、協業先と協議の結果、自社パブリッシングタイトルとしてリリースすることに変更した。
④ 開発中止による売上見込修正額
当期中にリリースを予定していたネイティブアプリ1タイトルについては、市場環境の変化や競合タイルが増加している状況を鑑み、当該タイトルの品質チェック等の結果、リリース後に当初予定の収益獲得に貢献できるサービスクオリティを満たしていないと判断し、開発を中止した。
⑤ その他
当期にリリースした「BRAVELY DEFAULT FAIRY’S EFFECT」や、既存タイトルについては、ユーザー獲得のための広告宣伝費投入等が功を奏し、アクティブユーザー数の増加により、期初計画を上回る見通し。
前の期の実績は、売上高70億0100万円、営業損益4億1100万円の赤字、経常損益4億2800万円の赤字、最終損益4億9900万円だったが、それとの比較でも減収・赤字幅拡大となる見通しだ。
同社では、ミドルウェアとコンテンツで売上高が計画を大きく下回った、としている。またミドルウェア『Xenko』については、ユーザー獲得のための追加コストや、競争力維持のための追加投資が必要ではあるものの、市場環境の変化やリリース後の利用者数の推移、競合製品の無償化に伴う競争力の低下などを鑑み、販売計画の実現と投資額を上回るリターンが見込めないと判断し、簿価1億7100万円の一括償却する。
なお、これに伴い、役員報酬の減額を行う。実施期間は、2017年12月から2018年11月まで。
・代表取締役会長 月額の30%
・代表取締役社長 月額の30%
・取締役(社外取締役除く) 月額の20%
■開発推進・支援事業
売上高は期初計画 35億5400万円を4億5100万円下回り、31億0200万円となる見通し。
① ミドルウェアライセンス販売の売上見込修正額
『Mizuchi』ライセンスにつきましては、想定案件の長期化や開発受託案件の需要が当期中に具体化まで至らなかったことに伴うライセンス導入時期の据え置きなどにより、期初計画を下回る見通し。また、次世代型ゲームエンジン『Xenko』については、ユーザー獲得目的に伴う一部の有料プランを無料で提供する「ウェルカムキャンペーン」を12月31日まで延長したことも響いた。
② 受託開発案件の売上見込修正額
前期より開発を進めていた一部の受託開発案件については、委託先とのコミュニケーションミス等により、納品物について、双方が期待していたゲームの方向性に齟齬が生じる結果となったことに伴い、合意の上、業務委託契約の解約に至った。また、クライアント先の予算見直しの影響や同社における開発リソース不足などに伴い、受注予定時期が翌期に変更となった開発案件もあった。
③ ソリューション開発の売上見込修正額
ソリューションサーバー開発案件については、開発体制を強化すべく人材採用活動を強化していたものの、採用遅延による人員不足等により、一部の開発案件の受注を見送った。
④ その他
『Mizuchi』を採用した新規の受託開発案件において、当初予定していた規模を超過する開発案件を受託し、計画を上回る見通しとなった。
■コンテンツ事業
売上高は期初計画32億0200万円を16億5900万円下回り、15億4200万円となる見通し。
① ゲームタイトル譲渡に伴う売上見込修正額
平成 29 年5月 31 日に「刻のイシュタリア」及び「逆襲のファンタジカ」をマイネットグループの新設子会社であるS&Mゲームスに対して譲渡したことに伴い、期初計画に含まれていた当該タイトルからの売上予想値が計上されず、当該譲渡による売り上げ減少分を他のゲームタイトルの売上で補うには至らなかった。
② 新規タイトルの売上見込修正額
当期中にリリースした『テラバトル2』については、開発過程における仕様変更等により、リリース時期が当初の予定日から5ヶ月間遅延したこと、タイトルリリース後にバグの発生、サーバー不具合、システムエラーが生じた。
③ リリース遅延による売上見込修正額
当期の7月にリリースを予定していたネイティブアプリ1タイトルについては、開発過程における協業先(委託先)での開発クオリティが低く、3月に協業自体の見直し及び開発委託会社の再選定を実施したことにより約4ヶ月の開発遅延が発生した。また、市場環境の変化に伴いゲーム性の見直しの結果、6月にキャラクターデザインの変更が同時に発生したため、合わせて7ヶ月間の開発遅延が発生し、当初予定よりも開発工数を要している実態を勘案し、10月に開発スケジュールを見直した結果、リリース時期が翌期になると見込まれるという。なお、本タイトルは協業タイトルとしてリリースする予定だったが、協業先と協議の結果、自社パブリッシングタイトルとしてリリースすることに変更した。
④ 開発中止による売上見込修正額
当期中にリリースを予定していたネイティブアプリ1タイトルについては、市場環境の変化や競合タイルが増加している状況を鑑み、当該タイトルの品質チェック等の結果、リリース後に当初予定の収益獲得に貢献できるサービスクオリティを満たしていないと判断し、開発を中止した。
⑤ その他
当期にリリースした「BRAVELY DEFAULT FAIRY’S EFFECT」や、既存タイトルについては、ユーザー獲得のための広告宣伝費投入等が功を奏し、アクティブユーザー数の増加により、期初計画を上回る見通し。
会社情報
- 会社名
- シリコンスタジオ株式会社
- 設立
- 2000年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶谷 眞一郎
- 決算期
- 11月
- 直近業績
- 売上高45億5400万円、営業利益2億3800万円、経常利益2億4600万円、最終利益2億円(2023年11月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3907