サイバーエージェント藤田晋社長「AbemaTVのWAU1000万は頑張れば達成できそう」　72時間ホンネTV視聴数7400万達成もレギュラー番組の重要性を強調

サイバーエージェント<4751>は、この日（1月25日）開催の決算説明会で、「AbemaTV」のユーザー規模について、MAU（月次アクティブユーザー数）が1000万人、WAU（週次アクティブユーザー数）も500万人を突破したことを明らかにした。藤田晋社長（写真）は、「かねてよりWAUが1000万に到達すれば、想定していたビジネスが成立すると申し上げていたが、日々のレギュラー番組と番組調達を頑張れば達成できそうだ」とコメントした。
 

「72時間ホンネテレビ」など話題の特番を次々と放送し、山を作りながらアクティブユーザー数を増やしている。特番の効果は絶大と認めつつも、目標達成にあたってはあくまで日々のレギュラー番組の充実が大切との見方を示した。特番は話題になるものの、番組が終わると一定割合が視聴をやめてしまうからだ。恋愛リアリティ番組や独自ドラマの制作を行うほか、大相撲の完全生中継、ゲーム専門チャンネル「ウルトラゲームス」などレギュラー番組の充実も図る。
 

またこの四半期では、AbemaTVに関わる赤字幅が約40億円で、通期200億円からみると進捗率が20％にとどまった。今後の周年キャンペーンや大型連休に向けて「温存」するだけでなく、広告収益が想定以上に伸びてきていることも一因。前回の決算説明会で「PumpUp」をかかげ、「売上を伸ばしながら、売上の増加分をさらに制作費につぎ込む」と述べたが、売上を伸ばす施策として、新たにテレビ通販を手掛ける子会社として、売れるAbemaTV社を設立した。今期は収益化に向けた取り組みを「いろいろと試す」が、あくまで仕込みの段階にあるとのこと。