【速報】DeNA、18年3月期は売上収益3%減ながら営業益18%増 ベイスターズ好調のスポーツ事業がけん引役に

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、5月10日、2018年3月期の連結決算(IFRS)を発表、売上収益1393億円(前々期比3.1%減)、営業利益275億円(同18.7%増)、最終利益229億円(同25.4%減)となった。
 

各セグメント別の状況は以下のとおり。

①ゲーム事業…売上収益979億円(前々期比3.4%減)、セグメント利益251億円(同12.2%減)
国内のブラウザタイトルにおけるユーザ消費額は、前々期比で減少したものの、グローバルでのアプリタイトルにおけるユーザ消費額は、国内既存タイトルの堅調な推移や、任天堂<7974>との協業タイトルの貢献などにより、前々期比で増加した。一方、費用面では、アプリタイトルの運用体制強化などに伴い、販売促進費・広告宣伝費や業務委託費が増加した。

②EC事業…売上収益160億円(同16.3%減)、セグメント利益4億円(同77.3%減)
決済代行サービスの取扱高が堅調に推移した一方で、旅行代理店サービスでは子会社DeNAトラベルにおいて判明した2017年3月期以前における一部取引に係る原価計上漏れなどの修正を行ったほか、オークションサービスの利用が減少した。なお、2016年12月に「DeNAショッピング」および「auショッピングモール」の名称で運営してきた事業を譲渡している。

③スポーツ事業…売上収益168億円(同22.7%増)、セグメント利益18億円(同66.2%増)
横浜DeNAベイスターズは、主催試合の入場者数増加や日本シリーズ進出などにより、好調に推移した。

④新規事業・その他…売上収益94億円(同9.8%減)、セグメント損益54億円の赤字(前々期49億円の赤字)
IP創出プラットフォーム事業、ヘルスケア事業、オートモーティブ事業、ネットサービスインキュベーション事業など、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組みとメディア事業を含んでいる。メディア事業が減収となったが、同事業の費用や組織体制の適正化に努めた。また、小学館と共同出資で設立した新会社MERYは持分法適用会社となり、セグメント業績に含まれない。

なお、同社は今期より通期の連結業績予想を開示しており、2019年3月期通期の連結業績予想は売上収益1500億円(前期比7.6%減)、営業利益155億円(同43.6%減)、最終利益110億円(同52.1%減)の見込み。
 
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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