クルーズ、18年3月期の営業益は65%減の7億2500万円…ゲーム事業売却と新規事業への投資負担で

クルーズ<2138>は、5月10日、2018年3月期の連結決算を発表し、売上高254億8600万円(前の期比10.6%減)、営業利益7億2500万円(同65.5%減)、経常利益7億0200万円(同66.9%減)、最終利益1億0500万円(同96.7%減)だった。

 


大幅な減益となったが、その要因について、同社では、『エレメンタルストーリー』を除くすべてのゲーム事業の事業売却を行った影響に加えて、その他事業での積極投資を行ったため、としている。なお、主力事業となったSHOPLIST事業については、12.6%の増収となったとのこと。

セグメント別の状況は以下のとおり。

①SHOPLIST事業
売上高は214億5500万円(同12.6%増)、セグメント利益は8億6600万円(同31.5%増)となった。高成長軌道に乗せるため、リピート率の改善に注力し、また積極的なプロモーション施策を実施することなどにより、売上高の拡大を図っていく。また、セグメントの利益率は4.0%(同比0.6ポイント増)となり、利益率の改善が進んでいるが、今後もリピート率の改善進捗を確認しつつ、積極的にプロモーション費用を投下し、売上高の成長を目指す予定。

②インターネットコンテンツ事業
売上高は27億0100万円(同70.4%減)、セグメント利益は5億2600万円(同67.2%減)となった。平成28年11月にエレメンタルストーリーを除く全てのゲームタイトルに関する事業とそれに関わる人材に関して、会社分割及び株式譲渡を実施したことに伴い、売上高及びセグメント利益が減少した。

③その他事業
売上高は13億2900万円(同292.4%増)、セグメント損失は667,435千円(前の期は1億5800万円の赤字)となった。オンライントラベル事業を展開するCROOZ TRAVELISTやメディア事業や新規事業を創出するCandleなどを通じ、第二・第三の事業の柱を創出すべく、積極的な投資を推進したことが主な要因。
クルーズ株式会社
http://crooz.co.jp/

会社情報

会社名
クルーズ株式会社
設立
2001年5月
代表者
代表取締役社長 小渕 宏二
決算期
3月
直近業績
売上高140億円、営業利益6億4400万円、経常利益6億2800万円、最終利益2億5400万円(2023年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
2138
企業データを見る