【決算まとめ】ゲーム大手、18年3月期は6社中5社が増益に キーワードは「グローバル」と「IP」
家庭用ゲームソフト大手6社の2018年3月期の決算が出揃った。本業の儲けを示す営業利益が前年比でプラスとなったのは、6社中5社(コーエーテクモHD<3635>、バンダイナムコHD<7832>、スクエニHD<9684>、カプコン<9697>、コナミ<9766>)だった。
今回のキーワードはグローバルとIPだ。バンダイナムコHD『ドラゴンボールZドッカンバトル』、カプコン『モンスタハンター:ワールド』、コーエーテクモの無双シリーズ、コナミHD『遊戯王 デュエルリンクス』『ウイニングイレブン 2018』、スクエニHD『FFブレイブエクスヴィアス』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』が国内外で成功を収めた。
唯一減益だったのはセガサミーHDだった。これは主力事業である遊技機事業でパチスロ遊技機の販売台数が伸び悩んだことによるもので、ゲームは好調だった。ただけん引役は、スマホゲームではなく、パッケージソフトだった。『ソニックマニア』『ソニックフォース』『ペルソナ5』などが人気を博したという。
各社の概況は以下のとおり。詳細はリンク先を確認して欲しい。
■カプコン<9697>
売上高945億1500万円(前の期比8.4%増)、営業利益160億3700万円(同17.5%増)だった。逆風化のパチスロ機器などアミューズメント機器は不調だったものの、主力のゲーム事業で旗艦タイトル『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One用)の人気が沸騰し、全世界での出荷本数が750万本を突破するなど、業績向上に大きく貢献した。中でも定着した国内人気に加え、海外でも大ヒットしたことによりワールドワイドでユーザー層が広がった。
■コーエーテクモホールディングス<3635>
売上高389億2600万円(前の期比5.1%増)、営業利益117億1100万円(同33.4%増)だった。主力のエンタテインメント事業が売上高353億8900万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益109億3800万円(同40.0%増)と大幅増益を達成した。『信長の野望・大志』を発売し、シリーズの世界累計出荷本数が1000万本に達した。また、『ファイアーエムブレム無双』も出荷本数が全世界で100万本を突破。さらに同社がIPを許諾し海外でサービス中のスマートフォンゲーム『真・三國無双 斬』が1000万ダウンロードを超えるなど、IPのグローバル展開で多くの成果を収めた。
■コナミホールディングス<9766>
売上高2394億円(前の期比4.2%増)、営業利益451億円(同24.3%増)だった。デジタルエンタテインメント事業において、国内市場では『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』、グローバル市場では『遊戯王 デュエルリンクス』『ウイニングイレブン 2018』などのタイトルがけん引した。アミューズメント事業と、ゲーミング&システム事業も採算性が改善した。
■セガサミーホールディングス<6460>
売上高3236億円(前の期比11.8%減)、営業利益177億円(同40.0%減)だった。ゲームと並ぶ収益の柱である遊技機事業が減益となったことが響いた。規則改正を受けて、パチスロ遊技機の販売スケジュールを見直したことで販売台数が低迷した。スマートフォンゲームは減収減益だった。『ソニックマニア』『ソニックフォース』を発売したほか、海外展開を開始した『ペルソナ5』の累計販売本数が全世界で200万本を突破した。また過去に発売したタイトルのリピート販売を行ったことも利益に寄与した。
■スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>
売上高2503億円(前の期比2.5%減)、営業利益381億円(同22.0%増)だった。主力のゲーム事業が好調だった。家庭用ゲームの過年度発売タイトルがダウンロードを中心とした利益率の高いリピート販売が好調だったこと、MMORPGの拡張版ディスクの発売・運営が好調だった。スマートフォンゲームは、『FFブレイブエクスヴィアス』『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』など既存タイトルが国内外で好調に推移したほか、ロイヤリティ収入の増加により、前期比で増収増益となった。
■バンダイナムコホールディングス<7832>
売上高6783億円(前の期比9.4%増)、営業利益750億円(同18.6%増)だった。玩具が復調したことに加え、ゲームについては、ワールドワイド展開している「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」や「ワンピーストレジャークルーズ」、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルの好調が継続し収益に貢献した。家庭用ゲームにおいては、欧米地域を中心に新作タイトル「TEKKEN(鉄拳)7」や「DRAGON BALL FighterZ(ドラゴンボールファイターズ)」が人気となったほか、既存タイトルのリピート販売が好調だった。
今回のキーワードはグローバルとIPだ。バンダイナムコHD『ドラゴンボールZドッカンバトル』、カプコン『モンスタハンター:ワールド』、コーエーテクモの無双シリーズ、コナミHD『遊戯王 デュエルリンクス』『ウイニングイレブン 2018』、スクエニHD『FFブレイブエクスヴィアス』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』が国内外で成功を収めた。
唯一減益だったのはセガサミーHDだった。これは主力事業である遊技機事業でパチスロ遊技機の販売台数が伸び悩んだことによるもので、ゲームは好調だった。ただけん引役は、スマホゲームではなく、パッケージソフトだった。『ソニックマニア』『ソニックフォース』『ペルソナ5』などが人気を博したという。
各社の概況は以下のとおり。詳細はリンク先を確認して欲しい。
■カプコン<9697>
売上高945億1500万円(前の期比8.4%増)、営業利益160億3700万円(同17.5%増)だった。逆風化のパチスロ機器などアミューズメント機器は不調だったものの、主力のゲーム事業で旗艦タイトル『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One用)の人気が沸騰し、全世界での出荷本数が750万本を突破するなど、業績向上に大きく貢献した。中でも定着した国内人気に加え、海外でも大ヒットしたことによりワールドワイドでユーザー層が広がった。
■コーエーテクモホールディングス<3635>
売上高389億2600万円(前の期比5.1%増)、営業利益117億1100万円(同33.4%増)だった。主力のエンタテインメント事業が売上高353億8900万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益109億3800万円(同40.0%増)と大幅増益を達成した。『信長の野望・大志』を発売し、シリーズの世界累計出荷本数が1000万本に達した。また、『ファイアーエムブレム無双』も出荷本数が全世界で100万本を突破。さらに同社がIPを許諾し海外でサービス中のスマートフォンゲーム『真・三國無双 斬』が1000万ダウンロードを超えるなど、IPのグローバル展開で多くの成果を収めた。
■コナミホールディングス<9766>
売上高2394億円(前の期比4.2%増)、営業利益451億円(同24.3%増)だった。デジタルエンタテインメント事業において、国内市場では『実況パワフルプロ野球』『プロ野球スピリッツA』、グローバル市場では『遊戯王 デュエルリンクス』『ウイニングイレブン 2018』などのタイトルがけん引した。アミューズメント事業と、ゲーミング&システム事業も採算性が改善した。
■セガサミーホールディングス<6460>
売上高3236億円(前の期比11.8%減)、営業利益177億円(同40.0%減)だった。ゲームと並ぶ収益の柱である遊技機事業が減益となったことが響いた。規則改正を受けて、パチスロ遊技機の販売スケジュールを見直したことで販売台数が低迷した。スマートフォンゲームは減収減益だった。『ソニックマニア』『ソニックフォース』を発売したほか、海外展開を開始した『ペルソナ5』の累計販売本数が全世界で200万本を突破した。また過去に発売したタイトルのリピート販売を行ったことも利益に寄与した。
■スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>
売上高2503億円(前の期比2.5%減)、営業利益381億円(同22.0%増)だった。主力のゲーム事業が好調だった。家庭用ゲームの過年度発売タイトルがダウンロードを中心とした利益率の高いリピート販売が好調だったこと、MMORPGの拡張版ディスクの発売・運営が好調だった。スマートフォンゲームは、『FFブレイブエクスヴィアス』『星のドラゴンクエスト』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』『キングダム ハーツ ユニオン クロス』など既存タイトルが国内外で好調に推移したほか、ロイヤリティ収入の増加により、前期比で増収増益となった。
■バンダイナムコホールディングス<7832>
売上高6783億円(前の期比9.4%増)、営業利益750億円(同18.6%増)だった。玩具が復調したことに加え、ゲームについては、ワールドワイド展開している「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」や「ワンピーストレジャークルーズ」、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルの好調が継続し収益に貢献した。家庭用ゲームにおいては、欧米地域を中心に新作タイトル「TEKKEN(鉄拳)7」や「DRAGON BALL FighterZ(ドラゴンボールファイターズ)」が人気となったほか、既存タイトルのリピート販売が好調だった。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684
会社情報
- 会社名
- コナミグループ株式会社
- 設立
- 1973年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3603億1400万円、営業利益802億6200万円、最終利益591億7100万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
- 証券コード
- 9766
会社情報
- 会社名
- コーエーテクモホールディングス株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高845億8400万円、営業利益284億9400万円、経常利益457億4100万円、最終利益337億9200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3635
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 川口 勝
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832
会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460