東映アニメ、上期営業益は32%増の79億円と大幅増 『DBドッカンバトル』&『DBレジェンズ』が貢献 中国や北米向けの映像配信権の販売が好調

東映アニメーション<4816>は、本日(10月26日)、第2四半期累計(4月~9月)の連結決算を発表し、売上高255億円(前年同期比9.1%増)、営業利益79億円(同32.8%増)、経常利益82億円(同30.8%増)、最終利益58億円(同35.4%増)だった。

増収増益となったが、同社では、国内外でアプリゲーム化権や映像配信権の販売が好調に推移したことに加え、収益性の高い版権事業や海外映像販売事業が大幅増収となったことが主な要因としている。

 


 
①映像製作・販売事業

売上高83億円(同9.1%増)、セグメント利益25億円(同150.3%増)と大幅な増収増益だった。

劇場アニメ部門では、3月に「映画プリキュアスーパースターズ!」、5月に「デジモンアドベンチャーtri.第6章」を公開しました。前年同期にあった「劇場版 マジンガーZ / INFINITY」の製作収入に相当するものがなかったことから、前年同期と比較して大幅な減収となった。

テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「HUGっと!プリキュア」、「ゲゲゲの鬼太郎」、「おしりたんてい」の4作品を放映しました。前年同期に比べ放映本数が減少したことから、大幅な減収となった。

コンテンツ部門では、前年同期にあった「美少女戦士セーラームーンCrystal」のブルーレイ・DVDの売上に相当するものがなかったことから、大幅な減収となった。

海外映像部門では、中国向け大口映像配信権の販売本数が増加したことに加え、北米向け映像配信権の販売が好調に稼動したことから、大幅な増収となった。収益性の高い海外映像販売事業が増益要因とった。

その他部門では、アプリゲーム『聖闘士星矢ギャラクシースピリッツ』が好調に稼動したことから、大幅な増収となった。


 
②版権事業

売上高147億円(同13.1%増)、セグメント利益69億円(同13.3%増)と増収増益となった。

国内版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が前年同期より更に好調に稼動したことに加え、新作アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の出足も順調だったことから、大幅な増収となった。

海外版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の配信が開始されたことに加え、『ドラゴンボール ファイターズ』を中心とした家庭用ゲームも好調に稼動したことから、大幅な増収となった。


 
③商品販売事業

売上高21億円(同8.2%減)、セグメント利益0.19億円(同69.7%減)と減収減益となった。商品販売部門では、海外で「美少女戦士セーラームーン」のグッズ販売が好調だったものの、前年同期にあった国内での「ワンピース」や「ドラゴンボール超」のタイアップ・キャンペーン関連商品の販売が軟調に推移したため、減収となった。


 
■2019年3月期の見通し

続く2019年3月通期は、売上高480億円(前期比4.4%増)、営業利益120億円(同6.5%増)、経常利益123億円(同6.4%増)、最終利益85億円(同8.3%増)を見込む。

 
東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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