ケイブ<3760>が1月10日に発表した第2四半期(9~11月)の決算で、売上高が前四半期比23.0%減の4億4400万円だった。全体売上の7割以上を占めているとする『ゴシックは魔法乙女(以下、ごまおつ)』の売上が減少した一方、『三極ジャスティス』と『ロード・オブ・ダンジョン』の売上貢献でカバーできなかったようだ。『三極ジャスティス』については、想定を大きく下回っていることから2月にサービスを終了する予定。
『ごまおつ』については、『魔法騎士レイアース』とのコラボイベントを2018年9月、『アズールレーン』とのコラボイベントを11月に開催したものの、その効果は限定的だったようだ。ストアのセールスランキングを見ると、Google Playでは何度かTOP100に入ったが、App StoreのセールスランキングでもTOP100に入ることはなかった。全体の下落トレンドに歯止めがかかっていないことが伺える。
出所:AppAnnie
営業損益については、1億9600万円の赤字となり、前四半期の2億4600万円の赤字から縮小した。売上が減少したものの、販売費及び一般管理費を1億3100万円削減したことが奏功した。前四半期においては、『三極ジャスティス』のリリースに伴い、プロモーション活動を積極的に展開していたが、この四半期では、広告宣伝費が7900万円減少の3900万円となった。
『ごまおつ』は、引き続き「美少女シューティング」への原点回帰を続けているとのこと。その一環として、プレイヤー同士が一対一で対戦できる「ごまおつスポーツモード」の実装に向けて開発を進めており、今期中に実装するという。この機能が実装されることで、「対戦」という「eスポーツ」に欠かせない要素を加えることができるとしているが、業績回復への貢献度合いについては未知数だ。
他方、韓国NGELGAMESの開発したMMORPG『デビルブック』を1月8日にリリースした。ケイブは国内パブリッシングを担当する。1月11日11時現在、App Storeのセールスランキングで170位(ゲームカテゴリー)に付けている。決算説明資料で6ページにわたる説明を入れるなど本作への期待の大きさが伺える。これからプロモーション活動を本格的に行う中で、どこまで順位を上げてくるのか注目される。
出所:AppAnnie
会社情報
- 会社名
- 株式会社ケイブ
- 設立
- 1994年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 秋田 英好/代表取締役CFO 伊藤 裕章
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高122億7400万円、営業利益18億7000万円、経常利益19億4300万円、最終利益14億4100万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3760