バンナムHD、19年3月期の営業益は12%増の840億円 ドラゴンボールやガンダム、プリキュアの玩具好調 ラブライブやアイマス、アイナナの映像パッケージも寄与

バンダイナムコホールディングス<7832>は、本日(5月9日)、2019年3月期の連結決算を発表し、売上高7323億円(前の期比8.0%増)、営業利益840億円(同12.0%増)、経常利益868億円(同15.2%増)、最終利益633億円(同17.1%増)だった。

 


同社では、各事業において主力IPや商品・サービスが好調に推移したほか、グループを横断した事業連携が効果を発揮した、と説明している。セグメント別の状況は以下のとおり。


[トイホビー事業]
売上高は2428億円(前の期比9.2%増)、セグメント利益は217億円(同50.0%増)だった。国内及び海外において「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルや、コレクターズフィギュアなどのハイターゲット層(大人層)に向けた商品や「ドラゴンボール」シリーズのカード関連商品等が人気となった。

国内においては、ハイターゲット層向けの商品、「ドラゴンボール」シリーズや「仮面ライダー」シリーズ、「プリキュア」シリーズ等の定番IP商品が好調に推移した。海外においては、アジア地域において「機動戦士ガンダム」シリーズや「ウルトラマン」シリーズ等の商品が人気となったほか、中国市場での事業展開強化に向けた取り組みを行った。欧米地域では、コレクターズフィギュアや「ドラゴンボール」シリーズのカード商品等のハイターゲット層に向けた展開を推進した。


[ネットワークエンターテインメント事業]
売上高は3409億円(同4.4%増)、セグメント利益は475億円(同5.2%減)だった。ネットワークコンテンツにおいて、ワールドワイド展開している「ドラゴンボール」や「ワンピース」、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルがユーザーに向けた継続的な施策により好調に推移した。また、新プラットフォームの立ち上げ等の新たなサービス創出に向けた取り組みを行った。

家庭用ゲームにおいては、「SOULCALIBUR Ⅵ」、「ACE COMBAT7: SKIESUNKNOWN」、「ジャンプフォース」等のワールドワイド向け新作タイトルの販売に加え、既存タイトルのリピート販売や国内新作タイトルなどの販売が好調に推移した。


[リアルエンターテインメント事業]
売上高は1014億円(同12.1%増)、セグメント利益は42億円(同34.6%増)だった。業務用ゲームにおいて「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2」等の販売が好調に推移した。アミューズメント施設では、国内既存店は前期に及ばなかったが、バンダイナムコならではの体験を楽しむことができる場を提供する新業態の出店等が好調に推移した。


[映像音楽プロデュース事業]
売上高は455億円(同11.9%増)、セグメント利益は87億円(同32.9%増)だった。「ラブライブ!サンシャイン!!」や「アイドルマスター」シリーズの映像パッケージソフトや音楽パッケージソフトなどが人気となった。また、「アイドリッシュセブン」等のIPのライブイベント及びそれに関連した商品販売やライブ映像のパッケージソフト販売が好調に推移した。


[IPクリエイション事業]
売上高は224億円(同32.4%増)、セグメント利益は50億円(同4.6%減)だった。「機動戦士ガンダム」シリーズや「ラブライブ!サンシャイン!!」、「アイカツ!」シリーズ等のIPの新作映像の公開を行い、話題喚起をはかり人気となった。また、IP創出強化に向け、体制強化や新たな作品の製作に取り組んだ。


 
■2020年3月期の見通し

続く2020年3月通期は、売上高7200億円(前期比1.7%減)、営業利益700億円(同16.7%減)、経常利益710億円(同18.3%減)、最終利益500億円(同21.1%減)と減収減益を見込む。

 
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高1兆502億1000万円、営業利益906億8200万円、経常利益1041億6400万円、最終利益1014億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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