ソニー、スタートアップの立ち上げを支援アプリ『スタートダッシュ』を無料公開

 
 
ソニー<6758>は、スタートアップの立ち上げを支援するパソコン専用のWEBアプリケーション『StartDash(スタートダッシュ)』の公開を発表した。起業を志す個人や新規アイデアの事業化の検討を行っている組織等は、本アプリケーションでチェックリスト形式の質問に回答※1していくだけで、事業計画書など起業に必要なさまざまなドキュメントを無料で作成することができる。

また、チェックリストには、スタートアップに必要な要素が網羅されており、回答を進めていくことで、事業化に向けて足りていない要素を効率的に洗い出すことができる。
 
※1 入力した情報は、いかなる場合であっても利用者本人の同意なく第三者に公開されることはない。

同社は、スタートアップの創出と事業運営を支援する「Sony Startup Acceleration Program(ソニー・スタートアップ・アクセラレーション・プログラム、SSAP)」を通じて、2014年のプログラム開始からこれまでに、国内外で750件の新規事業案件を審査し、34件を育成、14の事業を立ち上げた。

さまざまな事業の立ち上げを支援する中で、多くのスタートアップがつまずくポイントがあるなど、スタートアップ共通の障壁があることがわかってきたという。SSAPでは、それらの経験を具体的な解決策やノウハウとともに蓄積している。今回、その経験やノウハウを体系的にまとめ、新たに誰もが使いやすいWEBアプリケーションの形で提供する。

本アプリケーションを使用することで、事業の立ち上げに必要な項目の整理や事業計画書などのドキュメント作成を効率的に行うことができる。本来必要とされるアイデアのブラッシュアップや事業計画の質向上に専念できる。
 
■スタートアップ支援サービス「StartDash」

・主な特長 

1.新規アイデアの事業化に必要な要素を質問形式で確認できるチェックリスト
SSAPがこれまでの事業化支援で培った経験やノウハウを元に、「アイディエーション(アイデアの創出)やコンセプトメイキング」、「ビジネスモデルの仮説構築」など、事業化までの各フェーズで必要とされる要素を抽出し、チェックリストにまとめた。チェックリストに沿って、質問に回答する※1だけで、新規事業やスタートアップに不可欠な要素を、漏れなく俯瞰して確認することができる。
 
 

 
チェックリスト回答画面
 
また、各チェック項目はフローチャート形式で表示され、新規事業やスタートアップに必要な項目が順を追って表示されるため、計画の整理もできる。
 
 
 
2.事業計画書等のドキュメントを自動作成
チェックリストの回答を元に、資金調達時に投資家等に説明するために必要となる事業計画書や、事業の構成要素を整理できるビジネスモデルキャンバス、事業の収支を見積もるための数値計画など、アイデアを事業化するために欠かせないさまざまなドキュメントを自動的に作成することができる。また、投資家へのプレゼンテーションに使用する原稿案も自動で作成するなど、スタートアップの立ち上げを効率的に支援する。
 
 
 
作成したドキュメントは自由に変更・修正が可能
 
3.SSAPのアクセラレーター(新規事業の専門家)による事業化のアドバイス (※希望者のみ)
回答したチェックリストを元にエントリーシートを作成し、SSAPの事業化支援プログラム(一部有料)※2に申し込むことで、SSAPのアクセラレーター(新規事業の専門家)から事業化に関するアドバイスを受けることができる。アクセラレーターは、事業での実務経験が豊富なメンバーで編成されており、ものづくりに限らず様々な領域において、多くの新規事業を立ち上げてきた実績とノウハウを持っている。
 
※2 法人、団体向けのサービス。

■関連サイト
 

公式サイト

ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
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