独立系調査機関のティー・アイ・ダヴリュ(TIW)は、1月26日付けのレポートで、ACCESS<4813>のレーティングを、「2(Neutral」から「3(Negative)」に引き下げた。ビジネスモデルが崩れかけており、再構築を進めている状況にあると考えられるため、当面、株価は軟調な推移を余儀なくされると判断したようだ。
TIWでは、会社側の発表した第3四半期累計の業績について、増収・赤字幅縮小となったが、特許料収入という一時的な要因に支えられた面もあり、良い評価を下すのは難しいと指摘。さらにALP(Access Linux Platform)の収入の増加が見込みづらく、スマートフォンの普及で「Netfront」で収益を稼ぐことも難しくなりつつあるなど厳しい環境にある、としている。
会社側は、2012年1月期の業績について、売上高170~200億円、経常利益10~20億円とのガイダンスを提示したが、これに対し、TIWでは、売上高180億円、経常利益9億円と予想している。2012年1月期から2013年1月期にかけて業績のボトムを探る展開とみているという。