【詳報】DeNA、第1四半期の営業益は54%減の23億円 ゲーム事業の不振響く ベイスターズは観客動員好調で2ケタの増収増益

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(8月8日)、第2四半期(2019年4月~6月)の連結(IFRS)を発表し、売上収益313億8300万円(前年同期比7.5%減)、営業利益23億1900万円(同54.6%減)、税引前利益38億6300万円(同48.4%減)、最終利益24億4700万円(同53.2%減)だった。

ペイジェントやDeNAトラベルが連結の範囲外になったことや、ゲーム事業の減収などの影響を受けた。売上の減少に伴い、売上原価と販売費及び一般管理費は前年比で減少した。事業面では、新たな柱の構築を目指した成長投資を行う一方で、既存の事業やサービスにおいては、販売促進費・広告宣伝費等、各種費用の適正化に努めたという。

 


各セグメント別の状況は以下のとおり。


①ゲーム事業
売上収益は196億9500万円(同8.4%減)、セグメント利益は34億0400万円(同36.2%減)となった。既存タイトルを中心とした事業運営となり、ユーザ消費額は同で減少し、同で減収減益となった。費用面では、販売促進費・広告宣伝費や業務委託費等を中心に固定費の最適化を継続的に行い、健全な収益性確保に向けた取り組みを推進している。


②スポーツ事業
売上収益は79億5100万円(同17.8%増)、セグメント利益は26億5700万円(同10.6%増)となった。横浜スタジアムでは、増築・改修が進捗し、2019年シーズンよりその一部の稼働を開始し、横浜DeNAベイスターズの主催試合の平均観客動員数は順調に成長した。


③オートモーティブ事業
売上収益は2億9700万円(同1074.7%増)、セグメント損失は12億9700万円(前年同期は70400万円の損失)となった。次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」の提供地域や利用の拡大に向けた取り組みを中心に、同で投資を積極化した。


④ヘルスケア事業
売上収益は4億1500万円(同21.0%減)、セグメント損失は4億5400万円(前年同期は29300万円の損失)となった。一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」「歩いておトク」をはじめ、既存の提供サービスの利用が堅調に推移した一方で、R&D分野においては、Preferred Networksと子会社のPFDeNAの、深層学習技術を活用し、少量の血液で14種類のがんを早期発見する検査システムの研究開発をはじめ、引き続き先行投資を行った。


⑤新規事業・その他
売上収益は3,06500万円(同42.1%減)、セグメント損失は53400万円(前年同期は52600万円の損失)となった。この区分には、ソーシャルLIVEサービスをはじめ、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、EC事業におけるサービスを含んでいる。


続く2020年3月通期の予想は非開示。「合理的な数値の算出が困難であるため、開示を見合わせております。」としている。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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