【ゲーム株概況(8/30)】『ポケモンマスターズ』好発進でDeNAが高値更新 新株予約権の大量行使による希薄化懸念などでモブキャストHDは3日続落

8月30日の東京株式市場では、日経平均株価は反発し、前日比243.44円高の2万704.37円で取引を終えた。米国のトランプ大統領が中国との貿易協議の継続を示唆したことを受けて、両国の貿易摩擦への懸念がやや後退したほか、為替が1ドル=106円台まで円安方向に振れたことも市場の心理改善につながった。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、DeNA<2432>が年初来高値を更新したほか、コロプラ<3668>やサイバーエージェント<4751>など主力株の一角が買われた。DeNAは、ポケモンと共同で8月29日に世界同時配信した『ポケモンマスターズ』が、本日付の国内のApp Store売上ランキング(ゲームカテゴリー)でいきなり首位を獲得するなど好調なスタートを切ったことが市場から材料視されているようだ。

また、イグニス<3689>やアエリア<3758>、サイバーステップ<3810>なども高く、大手ゲーム株ではコーエーテクモHD<3635>が年初来高値を更新した。

半面、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>やギークス<7060>が大幅反落したほか、マイネット<3928>も3日ぶりに反落した。

モブキャストHD<3664>は3日続落となり、年初来安値を更新した。モブキャストHDは、SBI証券を割当先とする第30回新株予約権の大量行使が明らかになったことで、希薄化への懸念などが意識される形となったようだ。


■関連銘柄
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る
株式会社モブキャストホールディングス
https://mobcast.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社モブキャストホールディングス
設立
2004年3月
代表者
代表取締役CEO 藪 考樹
決算期
12月
直近業績
売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3664
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