ドリコム<3793>の内藤裕紀社長(写真)は、本日(1月31日)開催した第3四半期の決算説明会で、新規タイトルの開発にあたっては、自社開発にこだわらず、他社のゲーム会社との共同開発を行うほか、『ぼくとドラゴン』と『猫とドラゴン』を運営するスタジオレックス買収に見られるような、ゲームタイトルのM&Aなどの選択肢も積極的に検討していく考えを示した。
これまでドリコムでは新作を開発していく際、内製を中心としていたが、今後のゲーム市場が一段と難しくなると予想されるなか、一社単独ですべてを開発する難易度が高まっている状況になっているという。他の会社とお互いの強みを出し合い、補い合って開発していくのも一つの方法と考えているとのこと。
昨今、モバイルゲームの開発費が高騰し、製作委員会方式のような形でゲームアプリをリリースするケースが徐々に増えてきたが、開発に関しても複数の会社で組む方式と理解したらいいのだろうか。同社が昨年6月から開発・運営に参画し、好調なスタートを切った『魔界ディスガイアRPG』がその例となる。
また、ゲームタイトルのM&Aに関しては、買収相手については、あくまでドリコムと組むことで、ユーザー数や収益を伸ばせるかどうかがポイントになるそうだ。低コスト運用で延命させてキャッシュフローを狙うものではないとも述べた。スタジオレックスの2タイトルは、ドリコムの運用力や運用ノウハウを組み合わせていくことで伸ばせると判断したそうだ。
(編集部 木村英彦)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793