セガサミーHD、第3四半期の営業益は135%増の280億円と大幅増益…パチスロ遊技機が回復、スマホゲームの採算性も大きく改善

セガサミーホールディングス<6460>は、本日(2月5日)、第3四半期累計(4-12月)の連結決算を発表し、売上高2808億円(前年同期比12.2%増)、営業利益280億円(同135.4%増)、経常利益258億円(同186.6%増)、最終利益229億円(同33.8倍)と大幅な増益を達成した。

パチスロ・パチンコなどの遊技機事業の収益が大きく回復したことに加えて、ゲーム事業もスマホゲームの採算性が改善したことが主な要因だ。リゾート事業については引き続き投資先行となっている。

なお、最終利益については前年同期にあった減損損失が減ったことや、子会社のサミーが固定資産売却益を特別利益を計上したことによる。

 


《遊技機事業》
売上高は862億円(同13.3%増)、営業利益は207億円(同116.2%増)となった。パチスロ遊技機では大型タイトル『パチスロ北斗の拳 天昇』、『パチスロ交響詩篇エウレカセブン3HI-EVOLUTION ZERO』等の販売を行い、10万5000台の販売(前年同期は3万1000台の販売)となった。パチンコ遊技機では、『Pガオガオキング3』等の販売を行い、7万5000台の販売(前年同期は13万6000台の販売)となった。


《エンタテインメントコンテンツ事業》
売上高は1862億円(同12.1%増)、営業利益は161億円(同52.8%増)となった。

デジタルゲーム分野では、第2四半期までに実施したタイトル譲渡やタイトル提供等に伴う一過性収益を計上したが、運営中タイトルについても概ね堅調に推移している。また、前期に減損処理を行った影響により費用が大幅に減少している。

パッケージゲーム分野では、『ペルソナ5ザ・ロイヤル』や『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』、『新サクラ大戦』などの大型新作タイトルや、既存タイトルのリピート販売により、販売本数は1933万本(前年同期は1851万本の販売)となった。

アミューズメント機器分野では、新作タイトル『StarHorse4』の販売を行った。

アミューズメント施設分野では、プライズを中心とした施設オペレーションの実施により、国内既存店舖の売上高は同で100.7%となった。

映像・玩具分野では、映像配信の収入を計上したほか、玩具においては『マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン』などの新製品を販売し、堅調に推移した。


《リゾート事業》
売上高は82億円(同4.3%増)、営業損益は23億円の赤字(前年同期は19億円の赤字)となった。

リゾート事業では、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、九州域を中心とした宿泊プラン等施策を実施し、利用者数が堅調に伸び、同8.2%となった。一方で、日本国内におけるIR参入に向けた費用が増加している。

海外では、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が運営している韓国初のIR(統合型リゾート)『パラダイスシティ』において、国内向けプロモーションの効果等により、日本人VIPを中心に多くの人が来場している。


なお、2020年3月通期の業績予想は以下のとおり。すでに報じたように業績予想の上方修正を行った。こちらを参照のこと。
 
セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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