DeNA、第4四半期の中国事業は売上・利益とも大きく伸長 『スラムダンク』が貢献 繁体字圏や韓国、東南アジアでも展開へ
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、5月14日、2020年3月期の決算説明会を開催し、第4四半期(20年1~3月)の中国事業の売上と利益が大きく伸びたことを明らかにした。正確な金額は開示されていないが、ユーザー消費額が50億円に到達するとともに、営業利益についても1桁億円台後半に到達したようだ。「この何年かは損益トントンで推移していたが、昨年12月にリリースした『スラムダンク』が順調な立ち上がりを見せ、この四半期はフルに寄与した」と守安功社長が説明した。
『スラムダンク』については、中国国内で安定運用を行いつつ、今期(2021年3月期)は繁体字圏や韓国、東南アジアなど中国以外のリージョンでも展開していく考えで、さらなる貢献が期待される。
同社では、2006年に中国市場に参入し、長期に渡って投資を続けるとともに現地化を進めてきた。現地の組織は350名規模まで成長しており、日系のIPを獲得し、現地で開発・パブリッシングする戦略をとっていた。中国でいまもなお絶大な人気を誇る『スラムダンク』のIPの力も大きいが、長年の投資の成果がこういった形で出てきたといっても過言ではないだろう。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432